WRCドイツ、シトロエンがフロントを全損する大クラッシュでコ・ドラが骨折
シトロエンのステファン・ルフェーブルは、ラリー・ドイツでクラッシュ。コ・ドライバーのギャバン・モローが骨折した。

ステファン・ルフェーブル(アブダビ・トタルWRT)は、ラリー・ドイツのデイ2でフロントを全損する大クラッシュした。シリーズの中でも難関ステージであるパンツァープラッテ(SS10、総距離40. 8km)の12.4km地点にあるS字コーナーの出口で、アウト側の木々に激突した。マシンはフロントエンドを引き裂かれ、エンジンは木っ端微塵になる衝撃を受けた。
そのクラッシュの様子が、ハイライト動画に収録されている。
このアクシデントにより、コ・ドライバーのギャバン・モローは左足を負傷。病院に搬送された。
「アクシデントのことは鮮明に覚えているよ」そうルフェーブルはフェイスブックのQ&Aに答えた。
「ペースノートの中ではカットすることができる右コーナーだったんだ」
「先行車のラインがあって、僕は少し早くそのコーナーを入ったんだ。だけど、マシンはそのままアウト側に流れてしまった。そのまま外の石でできたガイドにヒットしたんだ」
「最後に設置してあったガイドはマシンをスピンさせて、僕たちは林の中まで吹っ飛んでいった。これが大きなダメージの要因だよ」
ルフェーブルはシトロエンDS3の耐久性に対し感謝している。
「僕たちはしっかりしたマシンに守られたんだ。ラリー中の外部環境は誰もコントロールすることができないよ。僕たちはコースオフしたことで、大きなペナルティを受けたんだ」
「ラリーに戻ってくるのには、しばらく時間がかかりそうだ。僕はツール・ド・コルスには出場できないだろうね。それが今わかっている唯一の事実だよ」
骨折したモロー、復帰に前向き
コ・ドライバーのモローは、事故直後の状況についてこう話した。
「僕たちの次にスタートしたエリック・カミリ(Mスポーツ)とベンジャミン・ベイラス(コ・ドライバー)が一番初めに現場にやってきたんだ」彼はそう続けた。
「僕たちはライバル同士でも仲間だ。ラリー中に何かアクシデントを見つけたら、急いでそこに駆けつけるよ」
「その時、メディカルチームが到着して僕をマシンから降ろしてくれたんだ。そして、僕たちはドクターヘリで病院へ搬送されたんだよ」
「あの状態のマシンを見た時、僕は本当にラッキーだったと感じた。特に義務づけられていない補強部分が僕たちの安全を強化してくれたんだ」
「僕は医療スタッフや友達、家族の多くのサポートを受けているよ。骨折が治癒するまでは時間がかかるだろうけど、できるだけ早く回復して復帰したいね」
「昨日、骨折の手術が全てうまくいったんだ。医師によると、来週の半ばには帰国できるようになるらしい。僕も早く復帰できるように、できる限りのことをやっていくよ」
この記事について
シリーズ | WRC |
イベント | ラリー・ドイツ |
執筆者 | Charles Bradley |