【WRC】オジェ「まだ来季どうするかは決めていないが、来週中には発表したい」
WRCで4度目の王者に輝いたセバスチャン・オジェは、来季のオプションについて語った。

今季、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジェは4度目の世界ラリー選手権(WRC)のチャンピオンとなった。しかし、2016年をもってフォルクスワーゲンがWRCから撤退することにより、彼は来季のシートを失ってしまった。
最終戦ラリー・オーストラリアを終えた後、オジェはトヨタのヤリスWRCとMスポーツのフィエスタRSをテストし、シトロエンも来季マシンのレポートを受けた。
2017年度のWRC開幕戦は1月20日に開催される予定であり、すでに来月に差し迫っている状況だ。しかしオジェは、現状どのチームとも契約を交わしておらず、来季の動向を決定していない。オジェは金曜日のFIA表彰式にて次のように語った。
「現時点では、2017年のチャンピオンシップに参加するかどうかはわからない」
「今は何も決まっていない状況だが、まだ戦いたいとは思っている」
「一方、僕は父になり、家を離れることが難しくなっている。ただ今は愛するスポーツを精一杯やりたいと思っている」
オジェは来季も戦い続ける可能性の方が高いと話したが、”正しい”チームを選びたいとも主張している。
「僕はまた戦いたいと思っているが、僕はこれまでの4年間で達成した成果でさらに成功させたいと思っている。そういった目標を達成できるような興味深いプロジェクトがあるチームで戦いたい」
「僕は個人的に好まなかったり、戦うべき動機付けのないプロジェクトに参加するのは遠慮したい」
「今は自宅でラリーを見るよりも、来季のモンテカルロへ行く可能性の方が高いよ」
一貫性のあるプライオリティ
またオジェは2017年のオプションについて語った。
「今は完全に何も決定していない。僕のオプションは……もとい、僕のビションはかなり明確になりつつある。しかし今、発表することは何もない」
「常にワークスチームを探しているが、それは将来が最も保証された選択肢だ。僕の優先事項は、”自分のやりたいことができる”ということで一貫している。この優先事項を踏まえて検討している」
「でも、僕がフォルクスワーゲンという素晴らしいチームの一員だったことは確かだ。撤退という形でチームの活動が終わることは最良なニュースではなかったが、僕は彼らと一緒に戦えて嬉しかった。でもそのタイミングで解決策を探すことはとても困難なことだった」
「それはもうまもなくだ。僕は来週中に決まると願っている。僕は前進し、将来の動向について何か発表できると思う」
一方、オジェと同様に、元フォルクスワーゲンのメンバーであるヤリ−マティ・ラトラバとアンドレアス・ミケルセンは未だ2017年の動向について発表していない。
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この記事について
シリーズ | WRC |
ドライバー | セバスチャン オジェ |
執筆者 | David Gruz |