【WRC】シトロエン、ミケルセンとのイタリア以降の契約延長を検討中か
ミケルセンのマネジメントは、ラリー・イタリア以降もミケルセンがシトロエンをドライブできる可能性があることを明らかにした。











アンドレアス・ミケルセンは、昨年フォルクスワーゲンが撤退してからWRC最高峰クラスのシートを失っていた。しかし、来週行われるラリー・イタリアに、シトロエンからスポット参戦することが決定した。
シトロエンのチーム代表であるイブ・マットンは、ミケルセンの勝利に過度な期待を寄せていないということ強調した。しかし、WRC2クラスで上位に入賞してきた彼のパフォーマンスが、シトロエンにとって役立つと考えている。
マットンはmotorsport.comに対し次のように語った。
「アンドレアスは何も背負っていない。我々は彼にプレッシャーをかけないだろう。彼自身のレベルでマシンをドライブしてほしいのだ」
「彼がテスト中にマシンを快適に乗ることができれば、ラリーでも良いパフォーマンスを発揮すると私は確信している。我々はイベントを通じてさらにマシンを改善する」
ミケルセンは、シトロエンの新人であるステファン・ルフェーブルのマシンを借用して、ラリー・イタリアに参戦する。またマットンはミケルセンとの長期契約を交わすにあたり、最大の障壁となるのは、マシンの稼働可能台数にあると認めた。
「アンドレアスに対しシトロエンに加わってくれないかと尋ねると、今回スポット参戦して、それでさよならという関係を望んでいるわけではないことが汲み取れた。以前にも話したが、我々は短期的な関係になるドライバーを歓迎していないのだ」
「現状、将来的に何ができるのかわからない。参戦するマシンの台数がネックで、我々はすでに4台稼働させている。ステップ・バイ・ステップで取り組むしかないということだ」
すでにシトロエンは、クリス・ミーク、クレイグ・ブリーン、カリド・アル・カシミ、ルフェーブルの計4台のマシンを前戦ラリー・ポルトガルで参戦させている。
アル・カシミは、中東ラリー選手権での活動を主とし、WRCイベントにはスポット参戦している。さらにシトロエンは、ラリー・ポルトガル以降のイベントで4台体制を敷くことになる。
待ち焦がれていた最高峰クラス
ミケルセンのマネジメントは、ラリー・イタリア以降もミケルセンがシトロエンをドライブできる可能性があることを明らかにした。
「この取引がうまくいって、本当に満足だよ」とミケルセン。
「トップレベルに戻るチャンスだ。僕はこの時を本当に待ちわびていた」
「今年のチャンピオンシップ争いにもう絡むことができないが、今最も重要なのは、来季に向けてベストポジションにいることだ。C3のテストを心待ちにしている」
「昨年は2017年用のVWポロをテストし、今シーズンはヒュンダイのマシンをテストした。僕はいくつかのWRCマシンに乗った経験がある。もちろんシーズン残りもWRCのトップクラスに残っていたいと思っている」
ミケルセンは、ラリー・イタリアについて次のように語った。
「1日目の走行順は僕にとって有利にだろうけど、でもWRCマシンに乗るのは久々だ」
「僕は速く走れると思う。でもそれと同時に、もしマシンに良い感触を持てなかったり、マシンがどんな状態なのか感じ取れなかった場合、限界ギリギリのところで走るのは少しリスキーになりそうだ」
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この記事について
シリーズ | WRC |
ドライバー | アンドレアス ミケルセン |
チーム | シトロエン・ワールドラリー・チーム |
執筆者 | David Evans |