【WRC】スウェーデン最終日詳報:トヨタのラトバラ優勝。年間首位浮上
トヨタのヤリ-マティ・ラトバラは、WRC第2戦ラリー・スウェーデンで総合優勝を果たし、ドライバーズランキングでも首位に立った。










トヨタのヤリ-マティ・ラトバラが、WRC(世界ラリー選手権)第2戦ラリー・スウェーデンで総合優勝。トヨタにWRC復帰後初優勝をもたらした。トヨタにとっては1999年ラリー中国以来の勝利ということになる。
3日目を迎えた段階で首位に立っていたティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)が3日目の最終ステージでクラッシュし、リタイアを喫した。ヌービルは開幕戦のラリー・モンテカルロでも首位を走っていたが、サスペンションを壊し無念のリタイアで優勝を逃している。
ヌービルが首位から脱落したことで、トップ3であるラトバラとオット・タナク(Mスポーツ)、セバスチャン・オジェ(Mスポーツ)の優勝争いは白熱した。タナクは3日目午前中の段階で最速を記録していたものの、最終的にラトバラが3.8秒差の首位で3日目を終え、最終日を迎えていた。ラトバラの12.8秒差の3番手には、昨年のWRC王者であり、開幕戦の勝者でもあるオジェがつけていた。
最終日デイ4でもラトバラの猛進は止まず、SS16とSS17でトップタイムを記録し、タナクとの差を約20秒に開く。タナクはリヤの挙動に悩まされタイムが伸びず、オジェはSS16の最初のコーナーでスピンを喫し、ラトバラから遅れていった。
パワーステージ(総合タイムとは別に該当ステージで1-5位のドライバーにポイントが与えられる)である最終SSもラトバラは最速をマークし、ステージ優勝を果たす。さらにタナクとの総合タイム差も29秒に広げ、堂々の総合優勝を果たした。
タナクはモンテカルロの3位に続き2戦連続の表彰台を獲得。オジェはパワーステージで2位に入り、総合順位も3位でフィニッシュした。
金曜日の走行中に木と衝突し、2日目の走行を断念したラトバラのチームメイトであるユホ・ハンニネンは、日曜日の朝に再びクラッシュしている。
ラトバラはラリー・スウェーデンを総合優勝、パワーステージでも優勝したことで25(総合優勝)+5(パワーステージ優勝)の合計30ポイント獲得した。開幕戦ラリー・モンテカルロでのポイントと合算すると48ポイントになり、2戦目を終えた時点でドライバーズランキング首位につけている。
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Final top 10 results:
Pos. | Driver | Car | Time/Gap |
1 | ![]() | Toyota | 2m36m03.6s |
2 |
| Ford | +29.2s |
3 |
| Ford | +59.5s |
4 | ![]() | Hyundai | +2m11.5s |
5 |
| Citroen | +2m51.2s |
6 | ![]() | Ford | +5m26.6s |
7 | ![]() | Hyundai | +5m31.2s |
8 |
| Citroen | +7m14.7s |
9 | ![]() | Skoda | +9m11.1s |
10 | ![]() | Ford | +10m02.9s |
Points standings:
Pos. | Driver | Car | Points |
---|---|---|---|
1 | ![]() | Toyota | 48 pt |
2 |
| Ford | 44 pt |
3 | ![]() | Ford | 33 pt |
4 |
| Hyundai | 25 pt |
5 |
| Citroen | 20 pt |
6 | ![]() | Ford | 18 pt |
7 |
| Citroen | 10 pt |
8 |
| Hyundai | 8 pt |
9 |
| Hyundai | 7 pt |
10 |
| Skoda | 6 pt |
この記事について
シリーズ | WRC |
イベント | ラリー・スウェーデン |
ドライバー | ヤリ-マティ ラトバラ , オット タナク , セバスチャン オジェ |
チーム | Toyota Gazoo Racing |
執筆者 | Jack Benyon |