【WRC】トヨタ、17年WRC体制発表。豊田社長「トヨタは負け嫌い」

2017年WRCに参戦するTOYOTA GAZOO Racingが、参戦体制を発表。豊田章男社長は「WRCでも負けたくない」とコメントした。

 トヨタは、来季からの参戦復帰を果たす世界耐久選手権(WRC)の参戦体制を発表した。

 ヤリス(日本名ヴィッツ)をベースにしたマシン”ヤリスWRC”を擁してWRC復帰を果たすトヨタ。このマシンには1.6リッターの直噴エンジンが搭載され、その出力は380馬力を誇るという。

 チーム代表を務めるトミ・マキネンはこのマシンについて、次のようにコメントを寄せている。

「ヤリスWRCは、信じられないほどのポテンシャルを持つ、優れた設計のクルマだ。新規定により、開発の自由度が大幅に高まっている。まだすべてのポテンシャルを引き出せているわけではないが、ヤリスWRCは、信頼性と速さを兼ね備えていると言える。結果がどう出るか、本当に待ち遠しい限りだ」

 また、WRCのチーム総代表を務めるトヨタ自動車の豊田章男社長も、次のようにコメントした。

「2014年7月にフィンランドでWRCを観戦した際、多くのファンの方から、『トヨタは、いつラリーに戻るんだ?』という声をいただきました」

「その半年後に『WRCの道に再び戻る』ことを決意し、本日、その準備を進めたチームの皆、そして支えていただいているパートナーの皆様と共にWRCの道に挑戦するクルマを、世界中の皆さまにお披露目できること、大変嬉しく思います」

「かつてトヨタがWRCに参戦させていただいていたことが、10数年の時を経ても多くの方々の記憶に残っていることは大変な驚きと喜びでした」

「17年間、この日を待っていてくださったファンの方々に「皆様の気持ちがあったからこそ、トヨタはこの日を迎えることができました。ありがとう。」と感謝の気持ちでいっぱいです」

「同時に、1970年代の設立期からチームをリードし続けてくれた故オベ・アンダーソンさん、そのもとで、1980年代にトヨタの確固たる存在感を築いてくれた故ビヨン・ワルデガルドさん、そして、1990年代にドライバーズチャンピオンを獲得してくれたカルロス・サインツさん、ユハ・カンクネンさん、ディディエ・オリオールさん。『ラリーとトヨタ』を人々の記憶に強く刻んでくれた多くの先人達にも、改めて感謝いたします」

「あらゆる道を走る競技であるラリーは、人とクルマを鍛え上げるためには最適な舞台です」

「トヨタは、その舞台から長い間、離れていました。しかし、競技主催者、参加者、自動車メーカー、そしてファンの皆様が、この競技を守り、盛り上げ続けてくださったからこそ我々は、この舞台に戻ることができました」

「人もクルマも、競い合いの中で…、それも予測しえない環境にさらされた時にこそ本当に鍛えられ成長してまいります」

「トミ・マキネンは、幾度となくWRCを制覇した経験を持ち、また、三菱・スバルをはじめ、様々なクルマに乗って戦った経験の持ち主です」

「彼とならば、他のチームと対等に競い合い、トヨタをも成長させてもらえるクルマとチームを一緒に作っていける…そう思い、彼にクルマづくり、チームづくりをお願いしました」

「今年のル・マン24時間耐久レースの後にも言いましたが、TOYOTA GAZOO Racingは“負け嫌い”です。WRCでも、負けたくはありません」

「先日、短い時間ですがヤリスWRCのステアリングを握り、トミと一緒にクルマを走らせることができました。クルマから感じる音や匂い、ステアリングやペダルから伝わる感覚、そして何よりクルマを作りあげてきたトミの表情を見て、このクルマで戦っていく“自信”を、彼と共有することが出来ました」

「古くから応援していただいているファンの皆様には『王者トヨタが帰ってきたね!』と新たに応援していただけるファンの皆様には『トヨタを応援してよかった!』と笑顔で言っていただける日を一日でも早く実現できるよう、残り1か月、WRC開幕のその瞬間までトミをはじめとするフィンランド、ドイツそして日本の負け嫌いなチームメンバー達が最後まで努力を続けてまいります。負け嫌いなTOYOTA GAZOO RacingのWRCへの挑戦への応援をよろしくお願いいたします」

 また、ドライバーのラインアップも発表。これまでフォルクスワーゲンのドライバーを務めてきたヤリ-マティ・ラトバラが加入することが正式に発表された。

「2001年トヨタのカローラGTでラリーの道に入り、2003年に最初に乗ったワールドラリーカーはカローラWRCだったので、色々な意味で、“ここに帰ってきた!”と感じる。TOYOTA GAZOO Racing WRCチームの参戦初年度からチームに加わり、一緒に新しい冒険に挑戦する事ができて非常に幸運に思うし、多くの勝利を積み上げていきたい」

 そうラトバラはコメントしている。ラトバラのコ・ドライバーは、ミッカ・アンティラであることも併せて発表された。

 また、すでに発表されている通り、ユホ・ハンニネンもヤリスWRCをドライブする。彼のコ・ドライバーはカイ・リンドストロームが務める。

 さらに、今年のWRC2のチャンピオンであるエサペッカ・ラッピも、TOYOTA GAZOO Racaing WRCチームに加入。テストドライバーを務める。

 ラッピは「これは私とコ・ドライバーのヤンネ・フェルムにとって素晴らしい機会で、夢が叶ったようだ。何年も努力を続けてきたが、やっとここまでくることができた。チームに加わることに興奮しているし、この素晴らしい機会に感謝している。チームのメンバーと共にヤリスWRCテストプログラムを始めることが待ちきれない」とコメントしている。

 2017年WRCの開幕戦であるラリー・モンテカルロは2017年1月20-22日に開催される。

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シリーズ WRC
記事タイプ 速報ニュース