【WRC】ドイツ2日目:首位タナクと2番手ミケルセンが数秒差の接戦
WRC(世界ラリー選手権)第10戦ラリー・ドイチェランド2日目が行われ、暫定トップに立ったのはMスポーツのオット・タナクだった。

早朝から雨が降り出し、終日雨模様となったドイツ2日目。この日はブドウ畑を中心とした計7本のSSが行われた。
午前の走行が終了した段階でトップタイムを記録していたのは、シトロエンからスポット参戦中のアンドレアス・ミケルセンだった。彼はオープニングステージから好ペースを発揮し、SS4(Grafschaft 1)でトップタイムを記録したことで暫定2番手のタナクに4.8秒の差をつけた。
さらに一時的にイベントをリードしていたヒュンダイのダニ・ソルドが、SS4でクラッシュしたことでリタイア。トヨタのエースであるヤリ-マティ・ラトバラはSS5で点火系のトラブルを抱えたことで失速し、5番手から10番手まで順位を落とした。
午後のセッションでは、タナクがミケルセンのタイムを約5.7秒上回り、暫定トップとなった。
正午のサービス中に大雨が降ったため、午前中に行われたSSのリバースステージであるSS6(Mittelmosel 2)とSS7(Grafschaft 2)では”フルウエット”タイヤの装着が運営より促された。
タナクはSS6でミスしたものの、フルウエットタイヤとソフトタイヤを装着する戦略が功を奏し、SS6とSS7でトップタイムを記録した。
タイトル争いを繰り広げるセバスチャン・オジェ(Mスポーツ)は、SS6とSS7でそれぞれ3番手タイムを記録したことで総合3番手を維持。
しかし、スーパーSS8(Wadern 3)でスピンを喫し、それが20秒のロスとなったため、タイトル争いのライバルであるティエリー・ヌービルに2秒差をつけられて総合4番手となっている。
オジェのミスにより表彰台圏内に入ったヌービルだが、総合2番手のミケルセンに20秒の差をつけられている状況だ。
5番手はMスポーツのエルフィン・エバンス。SS6終了段階で総合6番手につけていたエサペッカ・ラッピは、SS7でコースアウトによりマシンにダメージを受け、ストップしてしまった。それにより総合6番手には同僚のユホ・ハンニネンがつけた。
総合7番手はシトロエンのクレイグ・ブリーン。午前の走行で点火系のトラブルを抱えたラトバラは調子を取り戻し、現在総合8番手に位置している。
【関連ニュース】
この記事について
シリーズ | WRC |
イベント | ラリー・ドイツ |
ドライバー | アンドレアス ミケルセン , オット タナク |
チーム | M-スポーツ |