【WRC】ポルトガル1日目:トヨタのラトバラ7番手、SS1は僅差の戦い
WRC第6戦ラリー・ポルトガルが開幕し、その1日目にトヨタのヤリ-マティ・ラトバラは総合7番手につけた。

5月18日(木)に、WRC(世界ラリー選手権)第6戦ラリー・ポルトガルが開幕。イベント1日目では、ポルトガル北部ロウサダに位置するラリークロスコースでスーパーSS1本のみ行われ、トヨタのヤリ-マティ・ラトバラは7番手につけた。
ヒュンダイのティエリー・ヌービルとプライベーター参戦のマッズ・オストベルグは、スーパーSS1で同タイムを記録し首位につけた。その0.1秒差で3番手のヘイデン・パッドン(ヒュンダイ)、4番手はトップから0.4秒差のエルフィン・エバンス(Mスポーツ)が続く。
5番手にヒュンダイのダニ・ソルド、6番手はMスポーツのセバスチャン・オジェとなっているが、トップとオジェのタイム差は0.7秒という僅かな差となっている。総合7番手にはラトバラと、ステファン・ルフェーブル(シトロエン)が同タイムでつけた。
今回トヨタ陣営は、グラベルラリーのデータ収集を促進させるために3台体制で挑んでおり、ユホ・ハンニネンは9番手、本イベントでWRCデビューするエサペッカ・ラッピは13番手となった。
1日目の走行後、ドライバー達は以下のようにコメントした。
ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
「スーパーSSはとても素晴らしい雰囲気で、ステージを満喫しました。ただし、ハンドリングがややアンダーステア気味に感じられたので、それについてはこれから考えます。とはいえ、スーパーSSのコースは明日からのグラベルSSとは性格が大きく異なるので、今日の結果にあまりとらわれるべきではないでしょう。プレイベントテストでは十分な手応えを感じていたので、明日のデイ2が終るまでには、さらに良いアイディアを得られるのではないかと期待しています」
ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC #11号車)
「まったく問題なくスーパーSSを走ることができました。この短いSSで勝負が決まるわけではなく、クルマに関して良いフィーリングを感じたので、我々のアプローチは正しく、このラリーでの目標を実現できるはずだと思いました。前戦アルゼンチンで多くの経験を得たので、学んだことを今回のラリーで実践したいと思っています」
エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)
「新しいクルマで初めて走ったロウサダのスーパーSSは、観客がとても多くすばらしいステージでした。緊張はまったくなく、ただただ興奮しました。WRカーで出場するために6カ月間用意をしてきたので、準備は万端です。しかし、週末に向けてはスピードを上げていく必要があります。明日からのグラベルステージは、2回目の走行時に道が荒れかなり難しくなると予想しています。ですので、ステップバイステップで物事を進めていくつもりです」
イベント2日目は、計8本のSSが行われる予定である。
※コメントはTOYOTA GAZOO Racing NEWSより抜粋。
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