【WRC】マキネン「ラトバラ加入で性能が向上した」開幕戦も自信アリ

トヨタWRCのチーム代表を務めるトミ・マキネンは、いよいよ明日に迫った2017年WRC開幕戦への心境と目標を語った。

 18年ぶりにWRC復帰を果たすトヨタでTOYOTA GAZOO Racingチーム代表を務めるトミ・マキネン。開幕戦ラリー・モンテカルロ前日のサービスパークで現在の心境を訪ねると、彼は輝きに満ちた表情で一言、「エキサイティング(興奮しているよ)」と答えた。

 マキネンは三菱のワークスドライバーとして1996年から1999年にかけて4連覇を果たしたほか、2002年からスバルのワークスドライバーとして活躍するなど日本の自動車メーカーと縁が深い。そして2017年にはトヨタのチーム代表としてWRCの最前線に復帰した。そのマキネンにトヨタの印象を訪ねると彼は次のように語った。

「まず、社長(豊田章男/トヨタ自動車)のモータースポーツに対する情熱に驚いた。それに加え決断が早く、こちらのリクエストに対して全力でサポートしてくれることもトヨタの特徴だ」

 マキネンはそのトヨタに応えるべく、チームの構築を図るとともにヤリスWRCの開発に携わった。その結果、クルマは着実に進化しているとのことだが、その進化に大きな影響をもたらしたのは、昨年12月に起きたフォルクスワーゲンの撤退に伴い、トヨタへ移籍したエースドライバーのヤリ-マティ・ラトバラの存在だった。

「ヤリ-マティは現在のWRCにおいてトップレベルにあるドライバーのひとりだ。これまで彼はフォルクスワーゲンに所属していたから、トヨタへ加入することは想像していなかったが、昨年末に一緒に戦えることが決定した。スピードのあるドライバーが欲しかったので嬉しかったね。実際、彼のドライビングによってクルマのパフォーマンスが向上した」とマキネンは語った。

 さらに開幕戦のモナコに対しても、「モナコは特殊なラリーで、ラトバラのドライビングが大きくリザルトを左右することになるが、事前のテストではアイス&スノーでの仕上がりは悪くなかった」と自信を見せ、ドライターマックと、雪と氷が路面を覆う特殊なラウンドに対して、確かな手応えを掴んでいるようだ。

「2017年は経験の1年になる。2018年にトップ争いをできるように絶えずテストとデータの分析、そしてセットアップを繰り返していきたい。理想のチーム体制を構築できたのでこれからの戦いが本当に楽しみだ」と笑顔で目標を語ったマキネン。

 ドライバーとして数多くの栄光を重ねてきた指揮官のもと、かつてWRCで黄金期を築いた名門トヨタの新しい”冒険”が幕を開ける。

取材・文:廣本 泉

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シリーズ WRC
イベント名 ラリー・モンテカルロ
記事タイプ 速報ニュース