【WRC】昨年を振り返るラトバラ「前は独りで戦っていた、今は違う」

トヨタのヤリ-マティ・ラトバラは、自身のキャリアで最悪の年を過ごした2016年を振り返り、当時抱えていた問題について明らかにした。

 2016年、ヤリ-マティ・ラトバラは年間総合6位、フォルクスワーゲンで元同僚のセバスチャン・オジェから156ポイント差をつけられるという、自身のキャリアで最悪の年を過ごした。

 当時を振り返ったラトバラは、フォルクスワーゲンにいた頃に自身が抱えていた問題の大部分は、"オジェの存在"に起因するものだったと明らかにした。

「セバスチャンのようにドライブしようとしていたから、僕はタイトル争いをするまでの競争力が発揮できなかったんだと思う。その時の僕は混乱していて、とにかく彼のようにやらなければいけないと考えていた」

「エンジニアが収集したデータを見て、イベント中の彼がどのようにブレーキをしていたかを観察していたほどだ。僕は全てを変えようとしていた。彼がペダルの下にブレーキサポートをつけているのを見て、それも真似した。とにかく全てを試していたんだ」

「でも2016年の終わりに僕はとても混乱していた。何もかもが難しかった。僕には何もわからなかったんだ。僕は『どうやってマシンを操縦すればいい?』と聞いて、それを全て実践していた。でも僕はセブ(オジェの愛称)のやっていたことをコピーしようとしていたから、勝てるチャンスがなかったのだと気付いたんだ」

「僕は常に彼の動向に注意を向けていたから、自分のやるべき仕事がおろそかになっていた。気付いた時には、僕は自分のドライビングスタイルを忘れてしまっていた。それくらい僕は彼をコピーすることに必死だったんだ」

ラトバラのフォード時代

 フォルクスワーゲンに加入してオジェの同僚になる前、ラトバラはフォードに在籍していた。

 そこでチームメイトだったミッコ・ヒルボネンと共に、当時シトロエンのドライバーだったセバスチャン・ローブ打倒のために戦っていたが、それは叶わなかった。

「僕がフォードにいた時は、セバスチャン・ローブがWRCで圧倒的な競争力を持っていた。彼を打ち負かすために僕はミッコと一緒に戦っていた。でも僕たちだけでは勝つことができなかった」

「僕がフォルクスワーゲンに移籍した時、WRCに新たな”セバスチャン”が現れた。でも前とは状況が違っていて、新たなセバスチャンを倒すのに手助けしてくれる人が誰もいなかった。4年間タイトルを保守し続けた男と同じチームにいた時、たった独りで、別の信念を持ち続けながら戦うしかなかった」

 その後ラトバラは、フォルクスワーゲンを離脱し、同郷のユホ・ハンニネンとトヨタで出会うことになる。彼はそのことに対する心情を語った。

「今は、フォードにいた時と同じ気分だ」

「ユホと僕は共に戦っている。"前"とは違うんだ」

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この記事について
シリーズ WRC
ドライバー ヤリ-マティ ラトバラ , セバスチャン オジェ
チーム フォルクスワーゲン・モータースポーツ
記事タイプ 速報ニュース