【WRC】2019年より包括的にカテゴリー見直し。有望な若手を発掘

FIAは、有望なドライバー発掘のために2019年より世界ラリー選手権(WRC)のカテゴリーを包括的に見直す予定だ。

 FIAのラリーディレクターであるヤルモ・マホネンは、FIA開催のフォーミュラレースには最高峰クラスであるF1へステップアップするための下級クラスが用意されているが、ラリーイベントに関してはそのようなルートが完全に確保できていないことを懸念している。

 現在、マホネンは最高峰クラスを目指す若手ラリードライバーのために、欧州ラリー選手権や中東ラリー選手権などのFIA地方ラリーイベントと提携することをFIA本部と検討している。

「レースイベントを見ると、ステップアップするためにどのシリーズに挑戦すべきなのかが明確化されている」

「しかし、ラリーイベントはそうではない」

「我々は今の体勢を変えなければならない。2019年以降にWRCの全カテゴリーを整えるために、2018年からこの計画を始動させる予定だ」

「イギリス人だけでなくヨーロッパ中の人が参加する英国ラリー選手権のようなイベントが望ましい。同じようなイベントをリージョナルシリーズとして扱い、世界各国でイベントを行いたい」

「しかし全国選手権として正しく成り立っていなければならないので、各国のASN(全国スポーツ当局。日本ではJAF)を説得する必要がある」

 2度のWRCチャンピオンであるカルロス・サインツも、最近行われたFIAスポーツ会議でこの問題について「才能を持つドライバーや勝てるドライバーが自動的に次のカテゴリーへステップアップできるような仕組みが必要だ」と強調している。

 マホネンは、ジュニアクラスの勝者がステップアップするために、資金調達することができるシステムが必要であると語った。

「有望なドライバーがステップアップするのに、資金調達することができるシステムを作らなければならないと私は強く思っている」

「手を止めることはできない。このようなシステムを作るために我々は自動車メーカーに協力を要請する必要がある」

「WRCカテゴリーにピラミッドを形作る必要があるのだ。たまに交渉の場に十分な資金を持ち込むことで、ストレートに最高峰クラスに参戦するドライバーもいるが、我々が関心を寄せているものはそういうものではない。我々は草の根レベルからドライバーを発掘したいと願っているのだ」

 マホネンの理想は、国内選手権で”安価な2輪駆動のR2クラス車両”を使用させることだという。

 彼は各国の上位のドライバーをその周辺の地域で行われるイベントに集結させて、その中で世界選手権にふさわしいドライバーを選出し、今後ステップアップするための資金を賞金とするというアイデアを提唱している。

 2009年11月にピレリ・スター・ドライバーという催しが行われ、現在WRCで活躍するヘイデン・パッドンやオット・タナク、クレイグ・ブリーンを発掘するのに役立った。FIAはそれを参考にすることができると考えている。

 マホネンは将来有望なドライバーたちが国内から地域、さらに世界のラリーへ羽ばたいていけるようなルート作りに専念している。すでにジュニアWRCではWRC2クラスにステップアップするためのシステムを用意しており、JWRCチャンピオンであるシモーネ・テンペスティーニが、今季その制度を利用してステップアップに成功した。

 またタイヤメーカーであるDMACKとMスポーツの後援により、今季ジュニアシリーズのためにフォード・フィエスタR2が用意された。これが多くのドライバーにチャンスを与えていくことになるだろう。

 さらにこのタッグにより、今季のジュニアシリーズ全6戦で最もポイントを集めたドライバーとコ・ドライバーに対し、2018年WRC2クラスをフォード・フィエスタR5で参戦することができるという奨励制度が用意されている。

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シリーズ WRC
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