エバンス、今季2勝目。トヨタ豊田社長「日本が中止になったので、もうひとつのホームラリーでなんとしても勝ちたかった」
WRC第10戦ラリー・フィンランドで、TOYOTA GAZOO Racingのエルフィン・エバンスが優勝。トヨタ自動車の豊田章男社長がコメントを寄せ、”もうひとつ”のホーム戦でなんとしても勝ちたかったと語った。
写真:: McKlein / Motorsport Images
WRC(世界ラリー選手権)第10戦ラリー・フィンランドが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンスが今季2勝目。これで今季のドライバーズタイトル争いは、エバンスと、同じくトヨタのセバスチャン・オジェに絞られた。
エバンスは土曜日に首位に立つと、その後は終始安定した速さを披露。最後には2位オット・タナク(ヒュンダイ)との差を14.1秒に広げることになった。
「チームのホームラリーで優勝することができて、特別な気分だ」
エバンスはラリー後、チームのプレスリリースにそうコメントを寄せた。
「似たような特徴を持つラリー・エストニアでは困難な戦いを強いられたが、それもあって今回このような結果を残すことができて本当に良かった。事前のテストではクルマにいくつか変更を加え、金曜日の早い段階から大きな自信を得ることができた。チームのみんなの働きに感謝している」
「この週末は、本当に楽しんで走ることができた。このクルマでフィンランドの道を走れて幸運だったと思うし、その上で優勝できたのは特別なことだ」
「また、チャンピオンシップに関してもポジティブな結果になった。ドライバーズタイトルは依然難しい状況だけど、これからの全てのイベントでベストを尽くして戦う」
チームオーナーであり、トヨタ自動車の社長でもある豊田章男も、今回のラリーを受け、次のようにコメントを発表している。
「今シーズンは4度のホームラリーがあるはずでした」
「ヤリスを開発・生産する日本でのラリー、チームが工場を構えるエストニア、そして本拠地であるフィンランドでの2度の戦いです。2月のアークティックラリーは2位に留まり、7月のエストニアではカッレの頑張りで勝利できましたが、今回はチームが本拠を構えるユバスキュラが舞台。本当の意味でのホームコースです。そして日本は中止になってしまったので、なんとしても勝ちたい…。ドライバー達も、チームのみんなも、そして代表のヤリ-マティ(ラトバラ/チーム代表)も、いつも以上にプレッシャーがかかっていたと思います。その中でエルフィンとスコット(マーティン/コ・ドライバー)が勝利し、ホームタウンのファンのみんなを笑顔にしてくれました。ヤリスWRCが生まれた街、育てられた道に恩返しができたような気持ちです」
「エルフィン、スコット、そしてチームのみんな、ありがとう。二人は、今季、一度もリタイアせず必ず、最後のパワーステージまで走りきってくれています。それによりヤリスは確実に強くなりました。そのことにも心から感謝したいと思います」
「セブ(オジェ)とジュリアン(イングラシア)は不利な出走順にも関わらず、着実な走りでポイントを獲得してくれました。あと2戦、最高のシーズンエンドを迎えるべくセブらしい強い走りを見せて欲しいと思います。カッレ(ロバンペラ)と(勝田)貴元には、慣れ親しんだフィンランドの道でしたが、悔しさの残るラリーになってしまいました。しかし、未来につながる学びがあったと思います。いつか二人が地元のファンを笑顔にする日が来ることを期待しています」
「今シーズンも残り2戦、引き続き、ヤリ-マティを中心にチーム全員が心をひとつにして走り抜いてください! そして、チームのみんなが笑顔になれるシーズンエンド…ファンの皆さんに笑顔になってもらえるシーズンエンドをよろしくお願いします!」
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