ラリージャパン序盤の肝になった? “名所”旧伊勢神トンネルは超難関で視界不良も「リスクを負う人負わない人で差が出た」
WRCラリージャパンのSS2とSS5のコースに組み込まれていた旧伊勢神トンネルは、砂埃の影響で視界が悪く、リスクを負うか負わないかでステージタイムを大きく左右したようだ。
写真:: Rally Japan
11月11日(金)は競技2日目が行なわれている世界ラリー選手権(WRC)のラリージャパン。特に2日目のスペシャルステージ(SS)で難所となったのが、SS2/SS5『伊勢神トンネル』に設けられた旧伊勢神トンネルだ。
国道153号線の伊勢神トンネルのすぐそば、旧道に設けられている旧伊勢神トンネル。車1台が走行するのがやっとな幅の狭いトンネルをWRカーが猛スピードで駆け抜けていく様は、SS2の際にSNSでも取り上げられ注目を集めていた。
SS2では、そんな伊勢神トンネルの出口でWRC2のカエタン・カエタノビッチがクラッシュ。大きなダメージを負いリタイアすることとなった。彼にとってはWRC2の逆転タイトルが懸かっていただけに痛いリタイアとなったが、その他のドライバーも手を焼いていたようだ。
SS2をトップと13.4秒差の6番手でフィニッシュした勝田貴元(TOYOTA GAZOO Racing WRT Next Generation)も、トンネルをかなり慎重に走ったことで大きくタイムをロスしたと語る。
「トンネルでほとんど止まるくらいまでスピードを落としました。僕以外もそうしたと思いますし、そこでリスクを負った人とそうでなかった人で差が出たと思います」
「13秒遅れですが、実質は5秒遅れくらいかなと。トンネルの後からは(ライバルと)ほとんどタイムが同じだったので、あそこがもったいなかったと思います」
勝田によると、トンネル内は砂埃が舞い上がっている影響で視界が悪く、それはレッキ(事前の下見走行)の時点から懸念していたという。
旧伊勢神トンネル
Photo by: Rally Japan
「路面が舗装されていないので砂が舞い上がっていて、トンネルの中なのでそれがずっと残っています」
「レッキの段階で見えなかったので、これは危ないと思っていました。実際そこでクラッシュしちゃった人もいましたし。あと、出口付近は水が落ちていて濡れていました」
この旧伊勢神トンネルに関しては、SS2においてダニ・ソルド(ヒョンデ)がトンネルの先で炎上ストップしたことを受け、SS5ではトンネル手前で終了するルートに短縮された。今大会ではこれ以上そこを通ることはないが、ラリー序盤の明暗を分けるポイントになったことは間違いない。
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