ラリー・ジャパンまであと1年。愛知県大村知事&古屋議員がテストイベントを評価
2020年WRC”ラリー・ジャパン”のテストイベントとして行われた、Central Rally Aichi/Gifu 2019。同ラリーの表彰式に愛知県の大村秀章知事と自民党の古屋圭司議員が出席。今回のイベントに対する評価を語った。
写真:: Rally Japan
11月9日(土)と10日(日)にかけ、愛知・岐阜の両県を舞台に、Central Rally Aichi/Gifu 2019が開催された。このイベントは、2020年からの開催が決まったWRC(世界ラリー選手権)の日本ラウンド”ラリー・ジャパン”のテストイベントとして行われたもの。そのラリー・ジャパンも含め、今回のイベントは地元の自治体などとの協力体制の下開催されたものであり、大会名誉会長には愛知・岐阜両県の知事が就任している。
Central Rally Aichi/Gifu 2019の全競技終了後に行われた表彰式には、大村秀章愛知県知事が出席。今回のラリーについて次のようにmotorsport.comに対して語った。
「テストイベントが無事に終わって、本当に嬉しいですね。しかもこんなに盛り上がって……1年後が楽しみです」
「多くの皆さんに喜んでいただいて、万博公園(愛・地球博記念公園)もそうですし、林道にも多くのお客様がいらっしゃり、大成功だったと聞いています。これから本番(ラリー・ジャパン)までの1年でしっかり盛り上げ、来年は東京オリンピック/パラリンピック、そしてその後のラリージャパンという形にしたい。世界中が、この愛知・岐阜、そしてラリー・ジャパンに注目してくれることを願っています。我々もしっかりと組み立てます」
また、このラリーの名誉顧問を務めるのは、自由民主党のモータースポーツ議員連盟会長を務める古屋圭司議員である。古屋議員も表彰式に出席するために来場。motorsport.comの取材に応じた。
「プレイベントでこれだけの関心の高さですから、本番が来たらどうなるか、今からワクワクしますね。必ず成功させますよ」
そう古屋議員は語る。
「今度は行政側も全面的に協力します。そうすれば、色々なところで広報活動が始まります。それから、民泊を活用するなどして、観客の皆さんがしっかりと泊まっていただけるよう、その対策も公共団体が県などと協力してやることになります」
古屋議員は自身でもレースに参戦するなど、国会議員の中では最もモータースポーツに精通するひとりである。
「外から観ていても、日本のラリー車と、欧州トップクラスのラリー車は、その速さが異次元ですから……それを日本のモータースポーツファンに見ていただければ、これは素晴らしいということで、ラリーがきっと定着していきますよ。またこの成功が(自身が法案の成立に注力している)公道レース法案にとっても、間違いなく追い風になると思います」
ただ今回のイベントでは、コース近隣の住民の理解、そしてPR活動など、いくつかの課題も露呈することになった。
これについて大村知事は「まだ今日(テストイベントが)終わったばかりですから、これからしっかり検証して、さらに組み立てていきます」と話した。
また古屋議員も次のように語った。
「課題はまだ色々とあります。日本の保安基準の件など、しっかりとクリアしていかなければなりません。また、一部リエゾン区間などで公道を使わせていただくわけですが、これについては断続的に対応していかなければなりません。それは当局とも話をしています」
「住民の皆さんに対しては、丁寧に説得していくしかありません。日本では、ご存知ない方は、モータースポーツと暴走族を繋げて考えてしまうこともあります。ヨーロッパではそんな風に考える人はいませんし、家族ぐるみで応援したりしてくれます。日本でも、そういう形を目指していきたいですね」
本番である”ラリー・ジャパン”まではあと1年。地元自治体、そして政治との協力、連携をより一層強固なモノにしていかなければならないかもしれない。
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