WRCラリー・クロアチア|トヨタのエルフィン・エバンスが2021年以来の勝利! ブリーン喪ったヒョンデ、ラッピが3位獲得
WRC第4戦ラリー・クロアチアが行なわれ、トヨタのエルフィン・エバンスが今シーズン初優勝を果たした。
2023年のWRC(世界ラリー選手権)第4戦ラリー・クロアチアが4月21日から23日にかけて行なわれた。優勝したのは、トヨタのエルフィン・エバンスだった。
21日にクロアチアの首都近郊で開幕を迎えたWRC第4戦。今シーズン初のターマック戦となるが、初日からエバンスは好調にイベントをスタートさせた。
エバンスは初日を2番手タイムでスタートすると、2日目には総合首位を争っていたティエリー・ヌービル(ヒョンデ)がSS11でリタイアしたことも手伝って、首位で最終日を迎えた。
エバンスは後続のオット・タナク(フォード)に対して、25秒のマージンを持って最終日をスタート。タナクに対する差を最終日のオープニングステージであるSS17でさらに30秒にまで広げると、マージンを確保したことから堅実な走りでフィニッシュを目指した。
最終的にエバンスは27秒差をつけてフィニッシュ。2021年のラリー・フィンランド以来となる勝利を収めた。2位はタナク、3位はエサペッカ・ラッピ(ヒョンデ)だ。
また今回は4台目のトヨタ『GR YARIS Rally1 HYBRID』での出場となった日本人ドライバーの勝田貴元は、最終的に彼は6位でフィニッシュしている。
なおラリー・クロアチアに向けては、テスト中にヒョンデのクレイグ・ブリーンが事故死するというアクシデントが発生。イベントに向けては、各ドライバーが団結し、ブリーンのためにラリーを行なう意思を示していた。
優勝したエバンスは、WRC全体として厳しい1週間だったと振り返りつつ、クレイグとその家族に改めて哀悼の意を捧げている。
「もちろん、再び勝利を得るために長い間頑張ってきたけど、今この瞬間にはあまり意味がないように感じてしまう」
「みんなにとって厳しい1週間だったけど、WRCファミリー全体が一丸となってクレイグに敬意を表したことを誇りに思う。競技はいつも通り行なわれていて、きっと彼もそれを望んでいたと思う」
「金曜日は、自分たちの出走順では路面が汚れていたこともあり、このラリーで勝つことは少しハードルが高いように思っていたけど、他の選手たちがトラブルに見舞われたこともあり、優勝争いに加わるチャンスが巡ってきた」
「スコット(マーティン/コドライバー)と僕は、クレイグの家族にこの週末を楽しむことを約束していたが、それを実行することができた。ラリーが終了し、改めてクレイグの家族に哀悼の意を捧げたい」
WRC第4戦ラリー・クロアチア リザルト
順位 | ドライバー/コ・ドライバー | 合計タイム | 差 | 前車との差 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|
1 | エルフィン エバンス スコット マーティン |
2:50'54.3 | 25 | ||
2 | オット タナク マルティン ジェルペオジャ |
2:51'21.3 | 27.0 | 27.0 | 18 |
3 | エサペッカ ラッピ ヤンネ フェルム |
2:51'52.9 | 58.6 | 31.6 | 15 |
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