WRC、最高峰クラスにハイブリッド&電気システム導入を検討中

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WRC、最高峰クラスにハイブリッド&電気システム導入を検討中
執筆:
2018/05/01 10:29

WRCシリーズは将来的にハイブリッドや電気システムを導入することについて、FIAの関係者も含め話し合いを行なっている。

 WRCシリーズは将来的にハイブリッドや電気システムを導入するかどうかについて、FIAの関係者と話し合いを行なっている。

 2017年シーズンに新しい技術規則が導入されたばかりだが、WRCにおいて強い影響力を持つ人々は、WRC最高峰クラスの将来的な技術規則の可能性について模索している。

 先月の下旬、ジュネーブで行われたFIAの会議内で話し合われた内容には、ラリー競技で代替エネルギーを使用する可能性について探るというトピックスも含まれていた。

 FIAの会長であるジャン・トッドは、WRCでそのような技術を取り入れることを望んでいるが、元選手でありチーム代表であった身として、ラリーにおける限界点を理解しているとも語った。

「現時点で、急速充電が可能であり、ラリースピードで200km走行することが可能なクルマを提供しているメーカーはない」

「今は電気自動車でのWRC開催は完全に困難なものであると考えられる。それでも新しい技術を様々な方法で最適化したカテゴリーをいくつか設けることは非常に重要だ」

「WRCもより環境に適した技術を導入する必要があることは明らかだ。モータースポーツとはショーであるだけでなく、新しい技術と安全性の追求のための実験の場である必要もある。そうすることでメーカーはただレースのために投資するのではなく、その理由をより正当化させることができる」

「我々がハイブリッドシステムを導入すべきなのは明らかなことだ。世界は変化しており、自動車業界も変化している。もちろん、レースも変化するのだ」

 常に160km以上に及ぶ距離を走行し、その半分は"ステージモード"でタイムを争わなくてはならないラリーに、今後ハイブリッドまたは電気システムを導入することになれば、多くの複雑な問題が生じることになる。

 あるチームの上級メンバーは、現在の技術規則を調整するだけで、即席で新たな開発機会を生むことができると提案している。

「我々は現状を変えなければならないことを知っているが、電気やハイブリッドシステムに先急ぐ必要はあるのだろうか?」

「現在の規則を変更することでできることもあるはずだ。例えば、リエゾンで使用できるシリンダー数を少なくするといったようなことだ」

 また先月の会議について、FIAのラリー・ディレクターであるイブ・マットンは次のように語った。

「我々は中長期的な目線を持ちながら、WRカーの発展についてメーカーと緊密な連携を取っている」

「議論の結果を求めるのは時期尚早であり、将来のマーケティング的な目標が考慮することが重要だ」

 Mスポーツは、すでに丸1日戦い続けられるエレクトロニック・ラリーカーの開発をスタートしており、また国内レベルのイベント内でも、以前WRCに参戦していたプロドライブがその可能性を模索している。

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シリーズ WRC
執筆者 David Evans
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