Mスポーツは、来季の世界ラリー選手権(WRC)を戦う、2017年仕様のフォード・フィエスタを発表した。
先週モンツァでヒュンダイがi20クーペを発表したのに続いて、Mスポーツは来季のレギュレーション変更に対応した、新しいマシンを発表した。
Mスポーツの新車は、従来のフォード・フィエスタRS WRCと比べて、抜本的な変更が施されている。新しいモデルの実に95%が、ゼロから再設計されているという。
チーム代表であるマルコム・ウィルソンは、すでにテストで6000km以上を走破したチームの”非常に特別な”新車によって、来季は勝利に挑戦できると信じており、数年にわたる未勝利シーズンを終わらせることができると考えている。
「FIA世界ラリー選手権(WRC)が新しい時代を迎えるにあたって、チーム全体が本当の意味で興奮している。我々は新しいフォード・フィエスタWRCを、本当にスペシャルなマシンに作り上げることができたと、私は確信している」とウィルソンは語った。
「自分でマシンを運転してみたが、正直に言って、今まで我々が作り上げた中で最も印象的なマシンのひとつだ。それをドライブするのはエキサイティングだし、サウンドは幻想的だし、見た目も実に扇情的だ」
「(規約が変わって)すべてのチームが平等な立場からスタートしている。我々は、非常に高いレベルでチャレンジし、勝つ能力を持ったマシンを作ることができたと自信を持っている」
「費用は惜しみなくかかっており、我々は、表彰台の中央に戻るという目標を胸に、2017年シーズンをスタートする」
フォルクスワーゲンのWRC撤退後、現チャンピオンのセバスチャン・オジェが未だ所属先を決めていないため、Mスポーツのドライバーも未だ明らかにされてはいない。
オジェは先月、オット・タナクと共にウェールズでMスポーツの新車をテスト。タナクは、今季DMACKチームから参戦していたが、来季Mスポーツへ復帰すると考えられている。
エリック・カミリもチームに残留し2年目のシーズンを迎える見通しだが、2016年のドライバー、マット・オストベルグの将来は不透明である。
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