道上龍、久々マカオ挑戦に「ほぼ初めてという感じ。不安だけど楽しみ」
今週末にWTCCマカオラウンドを控える道上龍(ホンダ)は、約20年ぶりのギアサーキットでのレースを楽しみにしていると語った。

2017シーズンも終盤に突入したWTCC。今週末はマカオラウンドが控えている。前回の日本ラウンドで予選自己最上位を手にするなど、好調な走りを見せた道上龍は、約20年ぶりのマカオに挑む。
先月末に行われた日本ラウンドで、輸送トラブルによりマシンが届かないハプニングに見舞われた道上だが、急きょ組み上げた車両で雨の予選で渾身のアタックを披露。自身初となるQ3進出を果たし5番グリッドを手にした。
オープニングレースでは、エンジン交換によるペナルティで最後列からスタートし、途中何度もアクシデントに巻き込まれるが粘り強く走りポイントを獲得。5番グリッドから表彰台の期待もかかったメインレースはブレーキトラブルでリタイアと悔しい結果になってしまった。
結果的には決して満足できるものではなかった道上だが、ツインリンクもてぎでのレースで一定の手応えも得られた様子。レース後の囲み取材では、マカオに向けてポジティブな印象を語っていた。
「今回(日本ラウンド)はウエットで調子が良かったですが、これがドライだったらどうだったのだろうと思うところもあります。でも、いまの自分のクルマの状態とかエンジンも含めて車体も、すごくいい状態にあるのかなと思うので、マカオでは上位を狙いたいなと思います」
マカオは、自身がF3に参戦していた時以来、約20年ぶりとのこと。他の市街地コースとは違い非常に狭く、特殊なコーナーも多いギアサーキットでのレースはやはり不安もあるようだ。それでも、ここまでの手応えと流れで前向きに捉えていた。
「F3で走った時以来……約20年ぶりのマカオになりますね。ほぼ初めてという感じでいいと思います。シミュレーターとかで練習はしましたけど、実際に走ると多分ビビるところから始まるのではないかなと思います」
「今年は市街地でのレースは最初にモロッコがあって、その後ポルトガルがあって、少しずつレベルが上がっていっていると思いますし、今年は市街地でのレースは比較的良かったですが、マカオはまたちょっと特殊なところもありますし、久しぶりなので不安ではありますが、楽しみでもあります」
取材・執筆/吉田知弘
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この記事について
シリーズ | WTCC |
イベント | マカオ |
ロケーション | Circuito da Guia |