道上龍、母国凱旋レースを語る「初めて自分らしいレースができた」

WTCC日本ラウンドに臨んだ道上龍は終始上位争いを展開。「初めて自分らしいレースができた」と振り返った。

 ツインリンクもてぎで行われたWTCC JVC KENWOOD日本ラウンド。日本期待の道上龍(ホンダ)は、オープニングレースは10位入賞。メインレースは5番手からスタートを切るも、無念のリタイアとなってしまった。

 中国ラウンドからの機材輸送でトラブルが発生し、本来使用していたマシンが届かない事態から週末が始まった道上。エンジンも届かずに載せ替えるを避けられないことになるためペナルティを受け、オープニングレースは最後尾からのスタートとなった。

 それでも道上は抜群のダッシュをみせ、1コーナーまでに3〜4台をパス。その勢いでポイント圏内も狙える位置まで浮上するが、3周目の3コーナーでニッキー・キャッツバーグ(ボルボ)、6周目の5コーナーではロブ・ハフ(シトロエン)と接触してしまい、その都度順位を下げてしまう。それでも、最後まで粘り強く走り、10位入賞を飾った。

 続くメインレースは、自己最高の5番手からスタートを切るも、4周目のV字コーナーがブレーキトラブルが発生。この影響で止まりきれずにコースオフしてしまい、そのままリタイアとなってしまった。

 レースを終えた道上は、2レースをこのように振り返った。

「オープニングレースのスタートは今季ベストでした。ニック(ニッキー・キャッツバーグ)とかロブ(・ハフ)に当てられたのは予想外でした。全体的にペースも良かったですし、あれがなかったら、もうちょっと上でゴールできていたのかなと思います」

「ニックは後で謝りにきましたけど、ぶつけられてスピンしかけたところにチンスポイラーを踏まれてしまいました。ウエットではそんなに感じませんでしたが、ドライだったら結構影響が出ていたと思います。ロブの時は彼のブロックをすごくするので、5コーナーでアウトに並んで僕が前にいたのでチャンスだと思ったのですが、まぁわざとらしいというか……。まさかこうなるとは思っていませんでした」

「メインレースに向けてブレーキのローターとパッドを交換しました。ウォームアップではそんな兆候はなかったんですけど、V字コーナーでブレーキ踏んだ瞬間にロックしてしまい、ずっとブレーキが作動している状態になってしまいました。わざとアクセルを踏んで、ロックが外れるかと思ったのですが、そのままコースオフしてしまいました。多分、交換した時に何かあったのではないかと思います」

 特にメインレースでは、道上以外にもホンダとボルボ同士の接触が相次いだが、道上はマニュファクチャラータイトルなどを含め、2メーカー間での競争が激化していると語った。

「今ボルボとホンダは(色んなタイトルで)争っているので、結構ガチガチなんですよね。メインレースは結局セーフティカーで終わって、僕も序盤に止まってしまったんですけど、レース前から(アレッサンドロ)マリアーニ(Honda Racing Team JASチーム代表)から『ビョークだけは何としても抑えろ!』と散々言われました。残りを考えると、そういう争いになってきますよね。そういう意味では作戦とか(バトルの激しさは)凄いですね」

 今シーズンは、初めて走るコースや慣れていないWTCCのマシンに手を焼き、なかなか上位に来ることができなかったが、今回は自身が慣れ親しんだもてぎでのレースで、やっと自分らしいレースができたと語る道上。この調子で次回のマカオラウンドも上位を目指すと意気込みを語った。

「今週末を振り返ると、こうして世界のトップドライバーと、初めてああいった競合いができたのかなと感じています。いつも、こういうレースができればいいなと思うんですけど、やっと今回のもてぎで自分らしいレースができたと思います。そういう意味では満足しています」

「今のクルマの状態とか、エンジンも含め良い状態にあるのかなと思うので、この調子でマカオでも上位を目指したいですね」

取材・執筆/吉田知弘

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この記事について
シリーズ WTCC
イベント名 もてぎ
サーキット ツインリンクもてぎ
ドライバー 道上 龍
記事タイプ 速報ニュース