3年振り現役復帰。道上龍は「ケンカレース」と言われるWTCCをどう闘ったのか?

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3年振り現役復帰。道上龍は「ケンカレース」と言われるWTCCをどう闘ったのか?
2016/09/05 2:46

道上にとってWTCCのデビュー戦は、11位と17位というほろ苦い結果。しかし、レースから得た経験は得難いものだった。

Ryo Michigami, Honda Racing Team JAS, Honda Civic WTCC
Ryo Michigami, Honda Racing Team JAS, Honda Civic WTCC
Ryo Michigami, Honda Racing Team JAS, Honda Civic WTCC
Ryo Michigami, Honda Racing Team JAS, Honda Civic WTCC
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Ryo Michigami, Honda Racing Team JAS, Honda Civic WTCC
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Champion José María López, Citroën World Touring Car Team, Citroën C-Elysée WTCC
土俵入りし記念撮影に臨むWTCC参戦ドライバーたち
ティアゴ・モンテイロと道上龍の立ち合い
WTCC道上龍とホンダのドライバーたち
Ryo Michigami, Honda Racing Team JAS, Honda Civic WTCC

 世界11カ国を転戦して争われるのが、世界ツーリングカー選手権シリーズ(WTCC)だ。第9戦目となる日本ラウンドは、昨年に続き2回目の開催となるツインリンクもてぎで行われた。

 日本ラウンドには、レース復帰3年振りとなる道上龍がホンダ・シビックで参戦。地元レースとなるホンダは、この道上を加え6台という大挙エントリーで地元凱旋を狙う。ライバルのシトロエンが5台、シボレーとラダが3台、ボルボが2台の合計19台で日本ラウンドは争われた。

手応えを感じたレース1

 WTCCの決勝レースのレース1(オープニングレース)のスターティンググリッドは予選10位がポールポジション位置に付けるリバースグリッド方式。10位から1位までが逆グリッドとなり前方を埋める。予選11位からは、予選順位のまま決勝グリッドに並ぶという形態となっているため、道上は15番手からのスタートとなった。

 決勝レース1は立ちこめていた雨雲が一気にどこかに消えて晴天となり、非常に湿気の多い中でスタートとなった。

 道上のスタートはまずまずで、混戦の中をうまくすり抜けてオープニングラップを3台抜いた12番手で帰ってくる。接近戦となり、熾烈なポジション争いとなる中で3台を抜いた道上の走りにファンの期待は高まる。

 2周目以降、道上は2分フラットで周回を重ね、12番手のポジションをキープ。トップ集団が1分59秒前半から中盤で走っていることを考えれば、なかなかのペースだと言える。

 そして5周目、9番手を走行していたメディ・ペナー(シトロエン)にペナルティが課されて道上は11番手にポジションアップ。あとひとつ順位を上げれば、初出走となるWTCCでポイントを獲得できる。

 だが残念ながらオープニングレースでの道上は、結局13周目のゴールまで、ポジションはそのまま。惜しくも入賞とはならなかった。

 レース後に道上選手は「久々のレースでしたけど、レース1を走り終わって、自分ではまだ走れるのかなと思いました」とコメントしている。それだけにレース2(メインレース)の道上の走りには関係者からの期待が高まった。

気温、タイヤマネジメント。WTCCの奥深さ

 レース2は予定通り、15時50分にスタートとなった。

 道上はこのメインレースでもオープニングラップで順位をひとつ上げて、2ラップ目に突入。

 だが2ラップ目以降、なかなかペースが上がらない。トップ集団が1分59秒前後でラップする中、道上のペースは2分1秒台に留まる。道上より前を走るマシンはいずれも2分フラットからそれを上回る中で苦戦を強いられている。

 そして8周目の3コーナーで、後から追いついてきたヒューゴ・バレンテ(ラーダ)にクロスラインで抜かれてしまい15番手にダウン。さらにこの周にはトム・コロネル(シボレー)にも前に行かれ16番手となってしまう。

 レース終盤となった12周目の2コーナーで、今度はジョン・フィリッピ(シボレー)にインを刺されて17番手。ラップタイムも2分4秒から5秒台と大きく落ち込んでいた。

 結局、道上は14周のレース2を17位という屈辱のポジションのチェッカーフラッグを受けた。

 レース2のゴール後、道上選手のコメント聞いて決勝のペースが遅かった理由が明確になった。

「岡山国際サーキットでの事前テストからそうだったんですけど、熱さを凄く感じていて……室内に何も空気が入って来ないんです。無風状態なんですよ。それで自分ではクールスーツを第1レースから使っていたんです。レース1は問題なかったんですが、レース2ではすぐにクールスーツが効かなくなってきて、というよりお湯が循環し始めたんです。それで右側にあるクールスーツ用のコネクターを走行中に外そうと思って何度か試したんですけど、運転中どこに有るのか見えないし、解らなかったんで、結局はスイッチを切ったんです。だけどお湯がカラダを包んだままでした。それでペースが落ちて行った状況だったと思うんです。最後は脱水症状になりかけていた感じだったので、マシンを降りてから、すぐに医務室に行きました」

「スタートで1台、自力で抜いて順位が上がってきたんですけど、タイヤの使い方が凄く難しくて、最後まで解らなかったですね。13周とか14周のレースの中に色々な要素が詰まっていました。特にフロントのアンダーステアがどんどん厳しくなってきて、それをどうやって克服してゴールまで持っていくのかっていうのが最後まで解らなかったですね。5周目くらいまでは行けるんですけど、その後が難しくなってくるんです。ブレーキもなかなか行けなくなるし、パワーアンダーも出るし、オーバーステアも時々出るし、そこら辺のコントロールを他の人たちが皆どうやって走っているのか……もう少し走り込んでみないと、とは思いました」

「WTCCという大きな舞台でどういった闘い方をしたらいいのか、流れも掴めていないまま終わったんですけど、最後までちゃんと走りきれましたし、WTCCのコツコツと当てられたりする激しい経験もできたので、良い経験させてもらえたなって思いました」

取材・文/山本亨

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この記事について

シリーズ WTCC
イベント ツインリンクもてぎ
サブイベント 日曜日
ロケーション ツインリンクもてぎ
ドライバー 道上 龍
記事タイプ 速報ニュース