カタール決勝:グエリエリが一矢報いるも、ビョーク&ボルボが王者獲得

WTCC最終戦がカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、テッド・ビョークとボルボがタイトルを獲得した。

 世界ツーリングカー選手権(WTCC)最終戦カタールがロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、オープニングレースはトム・チルトン(シトロエン)が優勝。メインレースはエステバン・グエリエリ(ホンダ)がポール・トゥ・ウィンを達成した。

 逆転タイトルを狙い、ボルボ勢と僅差でカタールに乗り込んできたホンダ勢だが、予選ではグエリエリがポールポジションについた一方で、ランキング2位のノルベルト・ミケリス、道上龍ともにトラブルに見舞われミケリスが予選11番手、道上が13番手からの追い上げを狙うこととなった。

 ナイトレース開催となる最終戦のオープニングレースは、現地時間21時20分にスタート時刻を迎えた。

オープニングレース:ボルボがダブルタイトル王手。チルトン優勝

 予選上位10台がリバースグリッドにつき10周で争われるオープニングレースは、ケビン・グリーソン(LADA)がポールポジション。ポイントリーダーのテッド・ビョーク(ボルボ)は7番グリッドだ。

 グリーソンがホールショットを獲得し、トップをキープ。ミケリスはスタートでチームメイトのグエリエリの前に出た。一方のボルボ勢も、ビョークを前に出し5番手。電撃復帰したイヴァン・ミュラーとニッキー・キャッツバーグがビョークの背後で壁になる作戦を採った。道上はスタートでひとつポジションを落とし、14番手で1周目を終えた。

 2周目に入ると、スタートで2番手に浮上していたメフディ・ベナーニ(シトロエン)がグリーソンをパス。そのままグリーソンを引き離しにかかった。それを許すまいと、トム・チルトン(シトロエン)がグリーソンを交わし追走、2台が少し抜け出す形となった。

 抜きどころが難しいサーキットだけあって、各車接近はするものの順位変動は少なく、7番手のロブ・ハフ(シトロエン)がミュラーに背後から激しくプレッシャーをかけるが、オーバーテイクには至らなかった。同じくキャッツバーグをパスする糸口が掴めない9番手のミケリスは、ペースが良さそうなグエリエリを一旦前に出し、キャッツバーグ攻略を託すこととなった。

 7周目、ベナーニのテールに張り付いたチルトンは、8周目のターン1からオーバーテイクを仕掛けると、2台はサイド・バイ・サイドのバトルを展開。何度も接触しながらも2台は丸1周近く競り合ったが、うまくベナーニの懐にマシンをねじ込んだチルトンが逆転し先頭に躍り出るとそのままベナーニを引き離し、トップチェッカーを受けた。2位はベナーニ、3位はグリーソンとなった。

 一方、後方ではこう着状態が続き、ビョークが5位。グエリエリはキャッツバーグの攻略ならず、再び彼の前に出たミケリスが9位となった。これでタイトルを争うビョークとミケリスのポイント差が16.5に広がり、ミケリスはメインレースで最低でも3位以上を獲得しなければタイトル獲得の可能性が消滅するという、崖っぷちに追い詰められた。道上は14位でフィニッシュしている。

メインレース:グエリエリ優勝。ボルボがダブルタイトル獲得

 15分のリペアタイムを経て12周で争われるメインレースがスタートすると、ポールポジションのグエリエリが好スタートを見せトップをキープ。ハフがキャッツバーグを強襲し、2番手を奪取した。1周目を終えた時点でミケリスが8番手までポジションアップし、道上も10番手まで浮上した。

 スタートでポジションを落としたキャッツバーグは、ビョークにポジションを譲り、ビョークが3番手となった。一方、後方から追い上げたいミケリスだが、その前にはオープニングラップで接触があり後退したミュラーが立ちはだかった。

 そのミュラーと接触していたベナーニはダメージが大きく、3周を終えた時点でピットに戻りリタイアとなった。ミュラーのマシンにもダメージがあるのかペースは悪いものの、要所を押さえる走りでミケリスに隙を与えない。

 先頭のグエリエリは順調にハフとの差を開いていき、残り3周の時点で3.7秒のリードを築いた。ビョークはハフと2秒ほどの差を保ちながら追走した。

 グエリエリは全くハフを寄せ付けず、ポール・トゥ・ウィン。ミケリスが後方に沈んでいることもあって、ビョークは最後にキャッツバーグに順位を譲り、4位でフィニッシュした。ミケリスはミュラーをパスできず8位。道上は10位でチェッカーを受けた。

 この結果、ビョークがドライバーズチャンピオンに輝き、コンストラクターズタイトルもボルボが獲得となった。ホンダにはボルボ勢を圧倒する速さはあったものの、予選で見舞われたトラブルが大きく影響してしまいシーズンを終えることとなった。

 また、プライベーター間で争われるWTCCトロフィーは、メインレースを5位で終えたチルトンが獲得している。

 →【リザルト】WTCC最終戦カタール:決勝結果

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この記事について
シリーズ WTCC
イベント名 ロサイル
サーキット ロサイル・インターナショナル・サーキット
記事タイプ 速報ニュース