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WTCCスポット参戦の道上「日本人ドライバーのWTCCへの道を作りたい」

久々の実戦を迎える道上龍がWTCC日本ラウンドへの意気込みを語った。

WTCCスポット参戦の道上「日本人ドライバーのWTCCへの道を作りたい」
WTCC道上龍とホンダのドライバーたち
土俵入りし記念撮影に臨むWTCC参戦ドライバーたち
ティアゴ・モンテイロと道上龍の立ち合い
道上龍(Honda Racing Team JAS)
道上龍(Honda Racing Team JAS)
道上龍

 今週末にツインリンクもてぎで行われるWTCC日本ラウンド。道上龍(Honda Racing Team JAS)は日本の伝統を感じさせる趣深い『割烹吉葉』にて、直前のインタビューに答えた。

FF特有の走らせ方

 まず、道上はWTCCのレースの魅力について語った。

「3年前からWTCC日本ラウンドでシビックが走っていたことは知っていました。見ていて面白そうだと思ったし、参戦したい気持ちもありました。日本のレースより、クルマの接触に対するレギュレーションが厳しくないんですよ。それもドライバーたちはクルマの当て方がうまいし、かといってそのままマシンが吹っ飛んでいくわけでもない。本当に各国のトップドライバーたちが集まって、ギリギリのところでやっているレースです」

「僕はこれから経験するので何もわからない状態です。予選を走ってみてやっとなんとなくわかるんでしょうね。『次のメインレースはガンガンいかないと』って」

 道上は8月30日に岡山国際サーキットでホンダ・シビックWTCCのテストを実施した。クルマの感触は今までの経験則とはまた違ったものになったようで、FF特有の挙動やもてぎを想定したブレーキング練習などを行ったという。

「ティアゴ(モンテイロ)やロブ(ハフ)はブレーキングを深く飛び込んで、浅い舵角でコーナーを小さくまとめて走るんです。僕よりもボトムは速くないですが、その後のトラクションをかけていくというような走り方でした」

「ボトムスピードを上げていかなければならないと思っていたのですが、そうするとアンダーが強くなってステアリングを切り足すことが多かったです。なかなかクルマを曲げるのが難しいですね。もてぎではトラクションが重要になってくると思うので、クイックに向きを変えるブレーキングが今回の課題です」

「JTCC時代の中子修さんの走りを思い出しました。フロントを軸に綺麗に入っていって、かといってカウンターを当てることなく、クルマを曲げていました。そういうFFの走らせ方を考えていかなきゃですね」

「FFはブーストがかかった時にすぐにホイールスピンしちゃうので、タイヤの磨耗にもすごく気をつかいます。予選は1周目から計測のワンチャンスになりそうです。ミスするとおしまいになるので難しいですね。まあ、そこが面白いんですが」

3年ぶりでもWTCCのスピードレンジは許容範囲

 道上は3年ぶりのレースになるがGT500などで培った経験活かせそうだと話した。またバルセロナのテストでは、トップ10入りできるタイムが出ていたとチームから伝えられたという。

「3年間ぶりのレースですが、WTCCはスピードレンジ的にまだ許容範囲内ですね。GTカーやフォーミュラカーの方が体の負荷が重かったです。でもだからといってWTCCが簡単という話ではありません。ただ目はついていけるスピードの範囲なので『まだ走れるな』という感覚はありました」

「目標のポジションですが、そりゃあ表彰台とか言えたらいいんですけど、FP1、FP2を見ていただければなんとなくわかると思います。バルセロナではチームオーナーや開発プロジェクトリーダーの堀内さんから、トップ10入りできそうなタイムだったと伝えられました。また決勝メインレースはリバースグリッドなので、もてぎのオーバーテイクしづらいトラックで表彰台もある気がします」

「中盤はオーバーテイクをされないように走るしかないですね。ブレーキもきついので、もしかしたらクルマの差も出てくるかもしれません。リタイヤせずに完走したいです」

 また前回のアルゼンチンラウンドと同様に、もてぎも暑い厳しい戦いになると予想される。内気の空調が付いているスーパーGTマシンとは違い、WTCCのコックピット内は外気のみで、レース中は暑さに耐え忍ぶことになるという。

「たかが14,15周って思われるかもしれませんが、この気温だと僕にとっては辛いです。岡山のロングランもきつかったです。スーパーGTのマシンは空調が入っていますが、WTCCのクルマは外気の緩い風しか入ってこないんですよ。タービンからの熱とかすごいです」

「他のドライバーのヘルメットの上にはダクトが付いているのですが、僕のものには付いていないんです。岡山の後、アライのGP6をホモロゲ取得している童夢へすぐに連絡してダクトをオーダーしました。在庫切れだったので、GTで使用しているものを外して持ってきてもらおうとしていたくらいです」

「また今回のレースは短いので、軽めのクールスーツを用意してもらえました。他のドライバーも着用するみたいです」

現役GTドライバーたちが道上を応援

 普段はスーパーGTとスーパーフォーミュラに参戦中のドラゴ・コルセを率いる道上。レース当日は同チームの武藤英紀らが観戦に訪れるという。

「武藤は見に来るって言っていたのでチケットを用意しましたよ。土曜日に栃木でホンダアクセスさんのイベントがあるらしいので、そのあと来てくれるようです。小暮(卓史)も行くって言ってくれていたんですけど、外せない用事が出来てこれなくなったと聞きました。山本(尚貴)もこれたら来ると言っていましたが、大分でフォーミュラのイベントが金曜と土曜にあるのでどうですかね。武藤なんかは僕がテストの日に『どうでした? どうでした?』と調子を伺うような連絡をくれました」

「せっかくホンダさんがWTCCというカテゴリーでシビックを出しているので、今後彼らがこのレースに参加できるようなきっかけになればいいなと思っています。それこそ歳をとってからでもレースカーに乗れることを証明したいですね」

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