【WTCC】初フル参戦シーズンを戦う道上龍「世界に揉まれ若返った」

WTCCフル参戦1年目を戦っている道上龍。前半戦は入賞2度に終わったが、「徐々に慣れてきた」と言い、後半戦の躍進を誓う。

 今季からWTCC(世界ツーリングカー選手権)にフル参戦している道上龍。前半6イベントを終え、2回の10位入賞が最高成績。獲得ポイントも2点にとどまっている。

 初のWTCC参戦シーズンの前半戦を、道上本人はどう捉えているのか? それを問うと、道上は次のように答えた。

「僕自身、海外のレースを回るというのは初めてです。そしてWTCCの雰囲気にも慣れないといけませんし、チームとのコミュニケーションも必要ですから言葉の問題もあります。そして初めて行くサーキットばっかりなので、そういう部分のハンディもあります」

「この歳になって、世界選手権に行くとは思っていませんでした。しかも、こんな風にドライバーをやるとは思ってもいなかった。そういう辛い部分はありましたけど、慣れてきましたよ、だんだんと」

 シーズンが開幕してから後、ひと度イベントが始まってしまうと目が回るような忙しさで、細かいセットアップを煮詰める時間などはなかったと言う道上。しかし、7月末にスペインで行われたテストに参加したことででセットアップの詰めと、様々なマシンの走らせ方を試すことができたようだ。

「シーズン中は現場で細かいセットアップができないんですよ。時間がありませんから。だから、自分のドライビングで合わせ込むしかないんです。でも、テストで好みのセットアップとか、走らせ方のトライができたんで、後半に向けては、もう少し上位を狙えると思います」

「ポルトガルでは不運もあったし、アルゼンチンではエンジントラブルがありました。だからようやく、トップ10には入れるくらいのパフォーマンスは見せられるようになってきたかなと思います。そういう意味では、どんどん良くなってきています」

 かつてJTCC時代にFF(フロントエンジン/フロントドライブ)マシンを経験している道上。しかしWTCCのマシンは全く別物だといい、それが苦労した一因だと語る。

「FFですから、ドライビングスタイルを変えないといけません」

 そう道上は言う。

「今まで僕がやってきたドライビングスタイルとは、かけ離れているんです。チームメイトのデータやロガーを見ると、ラインが違ったりしている。ハイパワーのFFマシンならではの走らせ方があるんですよ」

「コーナーの出口が見えたからと言って、すぐにアクセルをオンしちゃいけないんです。そうするとアンダーステアになってしまう。だから、ステアリングが真っ直ぐになってから、アクセルを開けないといけないんです。やみくもに突っ込んでもいけないし……マシンの向きをいかに変えるかが重要なんです」

「JTCCとは全く違いますね。同じFFマシンだとは思えないくらい。パワーはWTCCの方がありますし、しかもワンメイクの硬いタイヤをコントロールしなければいけないんで、そのあたりは難しいです」

 ようやくWTCCに”慣れつつある”道上は、後半戦のレベルアップを誓う。そしてその後半戦には、ツインリンクもてぎで行われる日本ラウンドも含まれている。

「日本でのレースはお客さんも来てくれます。チケットは去年よりも売れてると聞いてますし、僕にとってももてぎは思い入れのあるサーキット。20周年という節目の年に、もてぎで行われるWTCCを走れるんで、日本の皆さんに良いところを見せたいですね」

 シーズン開幕前、道上は「がむしゃらに走るところを見て欲しい」と語っていた。その宣言通り、”がむしゃら”に走れているかどうかを訊くと、彼はこう語った。

「ずっとがむしゃらに走っています。ボッコボコに当てられながらもね。日本ではあまりないようなレースをやってますよ。その中で揉まれて、自分自身も若返った感じがしています」

「後半戦は、ガンガン行きたいなと思いますね」

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この記事について
シリーズ WTCC
ドライバー 道上 龍
チーム Honda Racing Team JAS
記事タイプ 速報ニュース