【WTCC】道上龍「今は試行錯誤。後半戦からは上位争いに加わりたい」
今季からWTCCにフル参戦している道上龍はノルドシュライフェで行われたドイツ戦に挑んだが、相次ぐ"トラブル"に見舞われた。









2017年のWTCCにおいて最も注目すべきドライバーがホンダのワークスチーム「Honda Racing Team JAS」でシビックWTCCを駆る道上龍だと言えるだろう。
日本人ドライバーとしてワークスチームより初のフル参戦を果たした道上は「400psのFFマシンなので本当に難しい。GTと違って経験のないマシンで、そのうえ、サーキットも初めて走るところばかり。今はマシンやこのレースの戦い方に慣れるのに精一杯といった状態」と語る。
事実、道上はここまで3ラウンド計6レースを終えているが、その最上位は開幕戦モロッコのメインレースでの10位……といったように目立った成績を残せていない。
そして、「ノルドシュライフェは市販の開発テストで走ったことはあるけれど、レーシングカーは初めて。やっぱり感覚がまったく違う」と語るようにニュルブルクリンク24時間レースと同時開催で争われる第4戦のドイツでも、予選は11位に低迷した。
さらに決勝でも「2周目にタイヤにバイブレーションが出た」と、オープニングレースを11位で終えたほか、メインレースでは「ステアリングがロックしてしまった」と語るようにオープニングラップでコースアウト。なんとかピットへ戻るものの、パワーステアリングのオイル漏れで、そのままリタイアすることとなった。
ドイツ大会も悔しいリザルトとなったが、「試行錯誤しているけれど、そろそろ前半戦も終わるので、後半戦からは上位争いに加われるようにしたい」と、道上はさらなる飛躍に向けて闘志を燃やしている。
取材・執筆/廣本泉
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