エクストローム&クプラ、PureETCR初代王者に輝く。トラブルにも動じなかった、チームを称賛
マティアス・エクストロームは、今年初開催となった完全電動ツーリングカーのレースシリーズであるPureETCRのチャンピオンに輝き、所属チームであるクプラ・レーシングチームを称賛した。
写真:: Pure ETCR
2021年に初開催された完全電動ツーリングカーのレースシリーズであるPureETCRのチャンピオンに輝いたのは、マティアス・エクストロームだった。
エクストロームは最終ラウンドとなったフランスのポー・アルノ戦に、ランキング首位で挑んだ。この週末も支配し、タイムトライアルでもポールを獲得。その結果、スーパーファイナルを5位でフィニッシュすれば、チャンピオンを獲得できるという絶好の形でレースを迎えた。
しかし、そう簡単にはいかなかった。
スタート直後、最初のコーナーでエクストロームは、フィリップ・エンゲと接触。これでエクストロームのマシンはパンクしてしまい、最後尾に後退。エンゲはリタイアすることになった。
エクストロームはこの接触の後でピットイン。ライバルであるヒュンダイのジャン-カール・ヴェルネに勝つために、5位を死守するべくレースを続けた。
エクストロームがポイントを獲得するためには、規定周回数の75%を走り切らねばならない。チームはこのために落ち着いて判断を下し、エクストロームはその判断をしたチームを称賛した。
「僕はチームから、とても良いインフォメーションは受け取った。彼らは僕に、保たなければいけないペースなどを教えてくれたんだ」
エクストロームはそう語った。
「マシンの状態は良くなかったから、とてもドキドキしたよ。ハンドルは真っ直ぐではなかったし、バイブレーションも多かった。右フロントタイヤは、僕には分からなかったけど、ほとんどリムから外れかけていたんだ」
「エンゲはレースを続けることができなかったから、僕の目標はマシンを完走させることだけだった。でも、僕にとってそれは、アクション満載の最終レースだった」
「僕は1年中リスクを管理することを試みてきたけど、こういうことが待っているとは思わなかった。でも時々、僕の年齢になっても驚き、そして十分に用心できないんだということに気付くことがある」
クプラ・レーシングもメーカータイトルを獲得。エクストロームのチームメイトであるミケル・アズコナと、ジョルディ・ジェネも、ドライバーズランキング3位と4位でシーズンを終えた。最初のシーズン5イベントのうち3回のレースで総合優勝を達成し、革新的な新しいチャンピオンシップで、クプラ・レオン・e-レーサーの圧倒的パフォーマンスを披露した。
「僕が2019年にクプラに加入した時の目標は、一緒にマシンを作り、一緒にチームを作り、そしてPureETCRのチャンピオンになることだった」
エクストロームはそう語る。
「それが僕の使命だった。それから数年経った今、僕らは最初の挑戦でそれを達成することができた。それについては、僕はとても誇りに思っている。このプロジェクトに取り組み、日々チーム全体が素晴らしい仕事をしている」
「彼らと共に祝い、このトロフィーを彼らのところに持ち帰れるということは、僕にとって大きな意味があることなんだ」
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