F1カナダGP予選:ハミルトンが今季4回目のPP。ロズベルグとベッテルが僅差で続く

カナダGPの予選が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。

 カナダGPの予選。Q1開始時には、早くもポツリポツリと雨が落ち始めるというコンディション。そのため、メルセデスとフェラーリ勢をはじめ、多くのマシンがセッション開始早々にコースインしている。ピットにとどまっているのは、レッドブルの2台のみだ。

 まずフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が1分15秒458でトップタイムを設定。しかし、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、そしてニコ・ロズベルグ(メルセデス)の順で次々にトップタイムを叩き出していく。

 レッドブルの2台も少しタイミングを遅らせコースイン。これで、予選欠場となったケビン・マグヌッセン(ルノー)以外の21台がコース上である。多くのマシンがウルトラソフトを履くが、フォースインディアのみがスーパーソフトを選択している。

 このQ1は非常に混戦。順位がめまぐるしく入れ替わる中、残り4分というところでトップのロズベルグから9番手のジェンソン・バトン(マクラーレン)までが約1秒の差である。

 残り2分というところで、マノーのリオ・ハリャントがターン4で右リヤタイヤをウォールにヒット。激しいクラッシュにはならなかったが、ホイールを割ってしまい、ピットにたどり着くことなくコース脇にマシンを止めた。

 これでQ1の順位が確定。ジョリオン・パーマー(ルノー)、パスカル・ウェーレイン(マノー)、マーカス・エリクソン(ザウバー)、フェリペ・ナッセ(ザウバー)、ハリャント、そして出走しなかったマグヌッセンがここで脱落となっている。

 Q2が始まっても、雨は本格的なものにはならない。しかし、空模様を心配するように上空を見上げるチームもあり、多くのマシンがセッション開始と同時にコースインしていく。しかし、ウイリアムズとマクラーレンの計4台は、コースインのタイミングを遅らせる。

 セッション開始3分というところで、カルロス・サインツJr.(トロロッソ)が最終シケインの立ち上がり、通称”チャンピオンズウォール”でクラッシュ。セッションはこの影響で赤旗中断となってしまう。この時点でタイム計測を完了しているのは、実質的にはトロロッソのダニール・クビアトのみという状況だ。

 再開と同時にコースインしていったのは、ウイリアムズの2台。そしてフェリぺ・マッサが1分14秒130でトップに、チームメイトのバルテリ・ボッタスも僅差でこれに続く。

 しかし、やはり速いのはメルセデス勢。ハミルトンはマッサを1秒以上上回る1分13秒076を記録し、ロズベルグもハミルトンから0.018秒差の接近戦だ。

 Q2残り5分というところでトップ10を占めたのは、メルセデス、レッドブル、ウイリアムズ、フェラーリ、フォースインディアの5チーム。マクラーレンの2台は、その直後である11番手バトン、12番手アロンソと並ぶ。

 残り2分という時点で、それまで13番手につけていたクビアトがタイムアップして10番手。しかしチェッカーフラッグが振られた後にアロンソが9番手タイムを記録。ニコ・ヒュルケンベルグ(フォースインディア)にはその後上回られてしまったが、それでも3戦連続のQ3進出を果たした。バトンもタイムアップしたが、Q3には届かなかった。

 結局Q2脱落となったのはセルジオ・ペレス(フォースインディア)、バトン、クビアト、エステバン・グティエレス(ハース)、ロマン・グロージャン(ハース)、サインツJr.の7台である。

 そして予選Q3。メルセデスの2台とレッドブルの2台、そしてウイリアムズのバルテリ・ボッタスのみが新品のウルトラソフトタイヤを2セット持っているが、それ以外のマシンは残り1セットのみ。そのためベッテルなど数台は、まず中古のウルトラソフトタイヤを履いてアタックに入っていく。

 この最初のアタックで速さを見せたのはやはりメルセデスのふたりで、ハミルトンが1分12秒812でトップ。ロズベルグは0.062秒とわずかに遅れて2番手である。ベッテルはこれに次ぐタイムを出したが、直後にフェルスタッペンに上回られてしまう。とはいえこのフェルスタッペンでさえ、ハミルトンから0.618秒遅れである。

 ライコネンはコースインのタイミングを遅らせ、各車がピットに戻った際に新品のウルトラソフトを履いてアタック。しかし、6番手がやっとだ。

 新品のウルトラソフトを履いたベッテルは、渾身のアタックを見せる。メルセデスの2台には届かなかったものの、ハミルトンに0.178秒まで接近してみせた。

 ハミルトンは最後のアタックで自己のタイムを更新できなかったが、対するロズベルグがターン1でミスを犯し、そのままアタックを諦めてしまったため、ポールポジション獲得を決めた。なお、ダニエル・リカルドは最後のアタックでチームメイトのマックス・フェルスタッペンを上回って4番手クリッドを確保。7番手と8番手にウイリアムズの2台が続き、以下9番手にヒュルケンベルグ、アロンソは10番手となった。

 予選は若干の降雨はあったものの、大きな影響を及ぼすほどのものではなかった。しかし、依然翌日の決勝レースには雨の予報も出ており、この天候が結果を大きく左右することになるかもしれない。

F1カナダGP予選結果

PosDriverTeamQ1Q2Q3Laps
1 United KingdomLewis Hamilton  GermanyMercedes 1:14.121 1:13.076 1:12.812 21
2 GermanyNico Rosberg  GermanyMercedes 1:13.714 1:13.094 1:12.874 19
3 GermanySebastian Vettel  ItalyFerrari 1:13.925 1:13.857 1:12.990 24
4 AustraliaDaniel Ricciardo  AustriaRed Bull Racing 1:14.030 1:13.540 1:13.166 20
5 NetherlandsMax Verstappen  AustriaRed Bull Racing 1:14.601 1:13.793 1:13.414 24
6 FinlandKimi Raikkonen  ItalyFerrari 1:14.477 1:13.849 1:13.579 23
7 FinlandValtteri Bottas  United KingdomWilliams 1:14.389 1:13.791 1:13.670 20
8 BrazilFelipe Massa  United KingdomWilliams 1:14.815 1:13.864 1:13.769 21
9 GermanyNico Hulkenberg  IndiaForce India 1:14.663 1:14.166 1:13.952 23
10 SpainFernando Alonso  United KingdomMcLaren 1:15.026 1:14.260 1:14.338 24
11 MexicoSergio Perez  IndiaForce India 1:14.814 1:14.317   18
12 United KingdomJenson Button  United KingdomMcLaren 1:14.755 1:14.437   16
13 RussiaDaniil Kvyat  ItalyToro Rosso 1:14.829 1:14.457   16
14 MexicoEsteban Gutierrez  United StatesHaas F1 Team 1:15.148 1:14.571   25
15 FranceRomain Grosjean  United StatesHaas F1 Team 1:15.444 1:14.803   24
16 SpainCarlos Sainz Jr.  ItalyToro Rosso 1:14.714 1:21.956   11
17 United KingdomJolyon Palmer  FranceRenault F1 Team 1:15.459     11
18 GermanyPascal Wehrlein  United KingdomManor Racing 1:15.599     9
19 SwedenMarcus Ericsson  SwitzerlandSauber 1:15.635     11
20 BrazilFelipe Nasr  SwitzerlandSauber 1:16.663     9
21 IndonesiaRio Haryanto  United KingdomManor Racing 1:17.052     9

 

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 カナダGP
サブイベント 土曜日 qualifying
サーキット サーキット・ジル・ビルヌーブ
ドライバー Lewis Hamilton
記事タイプ 予選レポート