スーパーGT第4戦SUGO決勝【GT500】タイヤ無交換の英断。24号車が大逆転勝利

大胆なタイヤ無交換作戦を実施した#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが、スーパーGTのSUGOラウンドを制した。

 スーパーGT第4戦SUGOの決勝レースが行われ、#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rがタイヤ無交換作戦を成功させ、大逆転勝利を果たした。

PPスタートの6号車がスピン!

 14時にスタートが切られたスーパーGT第4戦SUGO。気温は20度、路面温度22度と、7月としては寒いとも言えるコンディションである。ずっと霧雨が降りつづいており、路面は所々濡れている状態。それでも、全車がドライタイヤを履いてスタートを迎えた。なお、レコノサンスラップで#12 カルソニック IMPUL GT-Rがストップ。どうやらプロペラシャフトのトラブルだったようだ。スタートまでにこの修復は済んだが、ピットレーンからのスタートとなっている。

 #6 WAKO'S 4CR RC Fのアンドレア・カルダレッリが好スタートを決め、#37 KeePer TOM'S RC Fのジェームス・ロシターがオリバー・ターベイがドライブする#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTのインにねじ込んで、4番手に浮上する。

 3周目、野尻智紀がドライブする#8 ARTA NSX CONCEPT-GTがS字カーブで柳田真孝が乗る#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rを狙うが、両者接触。これで野尻智紀がスピンアウトし、グラベルに捕まってしまう。 

 接近戦の中、隊列は6周目へ。その1コーナーで先頭のカルダレッリが周回遅れの#22 アールキューズ SLS AMG GT3をインから抜きにかかるが、接触。#6 WAKO'S 4CR RC Fは激しくスピンし、13番手までポジションを落としてしまう。

 これで小暮卓史が乗る#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTが先頭。2番手には僅差で石浦宏明の#38 ZENT CERUMO RC Fが続き、#36 au TOM'S RC Fが近づいてくる。ただ#36 au TOM'S RC Fはこのレースの前にモノコックの交換を行っており、8周目を走り終えた時点でピットイン。10秒のストップ&ゴーペナルティを消化する。

 16周目、小暮のインに石浦が飛び込む。ここでも接触が起き、小暮がスピン。12番手まで順位を落としてしまう。一方の石浦は、これで先頭に躍り出た。

関口とコバライネンの大バトル

 19周目、#19 WedsSport ADVAN RC Fの関口雄飛が#64 Epson NSX CONCEPT-GTのベルトラン・バゲッドを交わして5番手に浮上。この関口は、前を行く集団にすぐに追いつき、オリバー・ターベイの#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTを狙う。

 2番手に上がっていたのはヘイキ・コバライネンが乗る#39 DENSO KOBELCO SARD RC F。コバライネンのペースは非常によく、首位の石浦の背後に取り付く。しかし後続のマシンも徐々に近づき始め、トップ5台が一団になりそうな状況だ。

 23周目の1コーナーでコバライネンが石浦をオーバーテイクし首位に浮上。また関口も勢いも素晴らしく、ターベイ、ロシターを立て続けに交わし、そして石浦に襲いかかる。25周目のS字カーブで関口が石浦のインに飛び込む。この時に若干の接触があったものの、関口はオーバーテイクを完了。2番手に浮上する。

 26周目、最終コーナーでGT300クラスの#5 マッハ車検 MC86がスピン。グラベルに捕まってしまう。これでセーフティカーが出動。隊列が一気に縮まる。

 31周目からレースは再開。この再開と同時に数台のマシンがピットイン。コバライネンはピットに入らずに好ペースで逃げていくように見えたが、これに#19 WedsSport ADVAN RC Fの関口が急接近。35周目の1コーナーにサイドバイサイドでなだれ込む。しかし、さすがはコバライネン。厳しいブロックでなかなか関口にオーバーテイクを許さない。35周目を終えたところで石浦がピットに入り、#38 ZENT CERUMO RC Fには立川祐路が乗り込んだ。

 関口はまだまだ諦めない。一旦間を取り、息を入れた後に再びコバライネンを追いかけていく。しかし、毎周のようにホームストレートでコバライネンのスリップストリームに入るも、関口はどうしても抜けない。

 44周目を終えたところで、関口がオーバーテイクを諦めてピットへ。#19 WedsSport ADVAN RC Fに国本雄資が乗り込む。しかし作業に若干のロスがあり、#38 ZENT CERUMO RC Fと#6 WAKO'S 4CR RC Fの先行を許してしまう。

タイヤ無交換。トップに躍り出た24号車

 46周を走り終えた時点で首位のコバライネン/#39 DENSO KOBELCO SARD RC Fもピットイン。平手晃平が乗り込み、タイヤを全て変え、トップでコースに戻る。しかし、佐々木大樹がドライブする#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rがこれを抜いていき、先頭へ。#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rはピットインを行ったものの、タイヤ無交換でコースに送り出したのだ。

 タイヤが温まった平手は佐々木のマシンに近づいていくが、なかなか勝負を挑むところまではいかない。

 一方、3番手争いは激戦である。立川の#38 ZENT CERUMO RC Fと、国本の#19 WedsSport ADVAN RC F、そして大嶋和也が乗った#6 WAKO'S 4CR RC Fの3台が団子状態でバトルを繰り広げている。しかし、次第に大島が遅れ始め、さらには国本も脱落。立川のマシンがペースを上げ、前の2台を追う。気温は徐々に上がっており、#38 ZENT CERUMO RC Fが選んだ”硬い”タイヤに適した温度になってきたようだ。

5台の大激戦。レースは赤旗終了

 残り10周というところで、立川は前を行く2台に追いつき、三つ巴の状態になる。74周目、2コーナーで平手が佐々木のインを狙うが、オーバーテイクには繋がらず。これに立川が近づき、さらに大島と国本も接近。レース終盤、大混戦の様相を呈してきた。

 76周目の1コーナー、立川が平手、佐々木の2台をまとめて交わさんと、アウト側から被せていく。そして平手を交わして#38 ZENT CERUMO RC Fが2番手に浮上。佐々木はなんとかこれを抑えた。

 その直後、GT300クラスの#18 UPGARAGE BANDOH 86が最終コーナーでクラッシュ。アウト側のタイヤバリヤに激しく突っ込んでしまう。これで赤旗が掲出され、残り6周という時点でレースは一時中断となる。

 結局このままレース成立となることが発表され、#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rの優勝が確定。74周が終了した時点でレース成立ということになったため、立川のオーバーテイクは幻になり、2位が#39 DENSO KOBELCO SARD RC F、#38 ZENT CERUMO RC Fは3位となっている。ポールポジションからスタートした#6 WAKO'S 4CR RC Fが4位、#19 WedsSport ADVAN RC Fが5番手に入った。80kgの最多ハンデの#1 MOTUL AUTECH GT-Rは10位に入り、貴重な1ポイントを持ち帰っている。

 タイヤ無交換作戦という大英断。これを成立させ、#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが今季初優勝を果たした。しかし、終わってみれば今回も勝ったのはGT-R。これでGT-Rは開幕から3連勝を果たした。

スーパーGT第4戦SUGO決勝結果【GT500クラス】
1. #24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R/74Laps
2. #39 DENSO KOBELCO SARD RC F/+0.358
3. #38 ZENT CERUMO RC F/+0.518
4. #6 WAKO'S 4CR RC F/+1.048
5. #19 WedsSport ADVAN RC F/+2.152
6. #17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT/+7.001
7. #36 au TOM'S RC F/+7.757
8. #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT/+26.109
9. #37 KeePer TOM'S RC F/+28.735
10. #1 MOTUL AUTECH GT-R/+29.387
11. #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT/+30.204
12. #64 Epson NSX CONCEPT-GT/+56.982
13. #46 S Road CRAFTSPORTS GT-R/+1Lap
14. #8 ARTA NSX CONCEPT-GT/+3Laps
-. #12 カルソニック IMPUL GT-R/+39Laps

Be part of something big

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 スポーツランドSUGO
サブイベント 日曜日 決勝レース
サーキット スポーツランドSUGO
ドライバー Daiki Sasaki , Masataka Yanagida
記事タイプ レースレポート