スーパーフォーミュラ 第4戦:SUGO

【スーパーフォーミュラ】選手権独走する野尻智紀の背後に大湯都史樹の足音……もてぎ2連戦が天王山に?

2021年スーパーフォーミュラのチャンピオン争いは依然として野尻智紀が大きくリードしている。しかし、それを追いかける大湯都史樹は、次のもてぎ2連戦に自信があるようだ。

戎井健一郎 Jamie Klein

公開日時: 2021/06/21 10:51

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Toshiki Oyu, TCS NAKAJIMA RACING

 全7戦で争われる2021年のスーパーフォーミュラは、ちょうどその折り返し地点である第4戦SUGOまでが終了した。現在のポイントリーダーは、開幕2連勝をマークした野尻智紀(TEAM MUGEN)。第3戦オートポリス終了時、野尻はランキング2番手の平川亮(carenex TEAM IMPUL)に対して実に25点ものリードを築いていたが、その平川が欠場した今回のSUGO戦を終えて、ランキング2番手には17点差で大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が浮上してきた。依然野尻の大量リードであることに変わりはないが、決して油断できないような状況になってきた。

Read Also:

 平川に代わって野尻の対抗馬筆頭に躍り出た大湯。彼は7番グリッドからスタートしたSUGO戦の序盤で3番手までジャンプアップすると、ピットウインドウがオープンとなってすぐのタイミングでピットイン。タイヤ交換に手間取り10秒ほどタイムロスしたにも関わらず、そこからは自他共に認める“気迫の走り”でプッシュし、ファステストラップも更新した。そして20周目の1コーナーでは、タイヤを替えたばかりの関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)に接近して鮮やかにオーバーテイクし、事実上の2番手に浮上すると、最終的に2位でフィニッシュし15ポイントを加えた。

 関口をオーバーテイクしたシーンについて「あそこしかないと思っていました」と語る大湯。曰く、お互いタイヤが温まりきった状態でのマシンパフォーマンスに関しては、ライバルたちに分があると感じていたようで「あそこで抜けなければ(両者の)タイヤが温まって離される一方だったと思います」と付け加えた。

 ピットストップでのロスがなければ優勝にも手が届きそうな展開だっただけに悔しさがあるのでは? と尋ねられた大湯は「チームもこれを糧に次から見直しをしてくれると思いますし、そのおかげで他よりも良いピット作業ができるようになれば、ピット作業のおかげで前に出られる、ということもあるかもしれません」とポジティブな一言。インタビューの合間にも、チームスタッフが大湯にピットでのミスを謝罪する一幕もあったが、大湯は「僕も散々やらかしてるんで」と笑い、スタッフを気遣う姿勢を見せた。

 ここからの2戦は、ツインリンクもてぎでの連戦となる。そのため、もてぎとの相性はタイトル争いの行方を大きく左右すると思われるが、大湯は今後の展望について次のようにコメントした。

「もてぎはチームとしてもイメージは悪くありません。去年は暑い時のホンダ勢の調子が良くない、ということがありましたが、少なくとも予選に関しては良いイメージです」

「今はチーム一丸となってレースペースが厳しい原因を探っています。でも今回はちょっと良かったですよね。いつもの状態なら、確実に関口さんに抜かれていると思います。少なくともここSUGOで、何とか耐えられるレースができた事はポジティブですし、次のもてぎにも繋がると思います。ですので、わりと自信があります」

 全日本F3(現スーパーフォーミュラ・ライツ)時代にも、もてぎで好成績を残しており、個人的にも良い印象があるという大湯。一方追われる立場の野尻は、もてぎ戦について慎重なコメントを残しており、これは今後のタイトル争いに向けて興味深い点のひとつでもある。野尻は6位に終わったSUGO戦の後、次のように語っていた。

「もてぎはなかなか難しいサーキットで、セットアップをどこにフィットさせるかが難しいです。ちょっと考えないといけません」

「(もてぎでの)過去の成績はあまり良くありません。ただ良い成績を残さないとチャンピオンシップどうこう言っていられなくなるので、もてぎでも必ず良いレースができるようなクルマにしたいです」

 なお、今回のSUGO戦でSF初優勝を飾り、野尻、大湯に次ぐランキング3番手に浮上した福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も、大湯同様もてぎに好印象を持っており、「僕自身得意だと思っている」と自信ありげなコメントを残していた。大湯と福住は「追う者の強さ」に「得意コースのアドバンテージ」を加えることで、さらに力を増して野尻に挑みかかってくるだろう。

 数字上では、依然として野尻が圧倒的優位となっている2021年スーパーフォーミュラのタイトル争い。しかし、もてぎの地で王座戦線にもう一山起こるかもしれない。

 

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 スーパーフォーミュラ第4戦SUGO決勝:福住仁嶺、フル参戦3年目で悲願達成。完璧なレース運びで初優勝

次の記事 スーパーフォーミュラ第4戦SUGOで9台抜き4位! 上り調子の松下信治、残り3戦での初優勝にも自信

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

戎井健一郎



F2行きの噂が加速する坪井翔、所属先はハイテックではない? トヨタと欧州チームの提携はどうなる

FIA F2

FIA F2 19 時間前

F2行きの噂が加速する坪井翔、所属先はハイテックではない? トヨタと欧州チームの提携はどうなる



2026年マカオGP、日本勢は5人参戦! 山越陽悠は昨年優勝チームから……トムスも自前マシン投入で気合い十分

Other open wheel

Other open wheel 20 時間前

2026年マカオGP、日本勢は5人参戦! 山越陽悠は昨年優勝チームから……トムスも自前マシン投入で気合い十分



怪我でレース欠場の千代勝正&阪口晴南、スーパーGTオートポリスで揃って復帰へ。骨折の千代は見立てに反しスピード回復

スーパーGT

スーパーGT 21 時間前

怪我でレース欠場の千代勝正&阪口晴南、スーパーGTオートポリスで揃って復帰へ。骨折の千代は見立てに反しスピード回復

最新ニュース



【HRC渡辺康治社長独占インタビュー】厳しい戦い続くアストンマーティン・ホンダ、一体何が起きているのか? 

F1

F1 F1

シンガポールGP

3 時間前

【HRC渡辺康治社長独占インタビュー】厳しい戦い続くアストンマーティン・ホンダ、一体何が起きているのか? 



ARTAコースオフにより各車アタック途中で赤旗。WedsSportがトップ|スーパーGT第7戦オートポリス:公式練習結果

スーパーGT

SGT スーパーGT

第7戦:オートポリス

3 時間前

ARTAコースオフにより各車アタック途中で赤旗。WedsSportがトップ|スーパーGT第7戦オートポリス:公式練習結果



ドゥカティ移籍の理由は”倒す”じゃない。アコスタ「史上最高のライダーから学べる最後の機会」

MotoGP

MGP MotoGP

インドネシアGP

5 時間前

ドゥカティ移籍の理由は”倒す”じゃない。アコスタ「史上最高のライダーから学べる最後の機会」



F2行きの噂が加速する坪井翔、所属先はハイテックではない? トヨタと欧州チームの提携はどうなる

FIA F2

F2 FIA F2 19 時間前

F2行きの噂が加速する坪井翔、所属先はハイテックではない? トヨタと欧州チームの提携はどうなる

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録