スーパーGT 第1戦:岡山

開幕戦優勝の14号車ENEOS、快勝に見えたが……東條エンジニアが「レース展開に助けられた」と語る理由

スーパーGT開幕戦で勝利を飾った14号車ENEOS X PRIME GR Supra。統括エンジニアの東條力は、快勝に見えるが展開に助けられたレースだったと振り返る。

戎井健一郎

公開日時: 2022/04/22 10:07

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#14 ENEOS X PRIME GR Supra

 岡山国際サーキットで行なわれたスーパーGT開幕戦を制したのは、ルーキーレーシングの14号車ENEOS X PRIME GR Supraだった。終始リードし、快勝に見えるレースだったが、その実状は異なっていたようだ。

 ポールポジションの14号車はまず大嶋和也がスタートドライバーを務め、オープニングラップでは39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraの関口雄飛からの猛攻をしのぎ、トップをキープした。その後は後続に対して10秒以上のリードを築き、山下健太にドライバー交代してからは、GT300クラスの車両と絡んだ関係で100号車STANLEY NSX-GTに迫られる一幕もあったが、首位を譲ることなくトップチェッカーを受けた。

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 側から見れば、14号車が終始レースをコントロールしていたようにも見えたが、今季名門トムスからルーキーレーシングに移籍し、統括エンジニアを務める東條力は、決してそうではなかったと語る。

 予選に関しては、持ち込んだタイヤがコンディションにマッチしていたためポールを獲れたが、決勝は一転して暑くなったため厳しいものとなったと語る東條エンジニア。だからこそ、スタートで39号車の関口を抑えることが鍵になると考えていたという。

スタートで39号車の関口を抑える14号車の大嶋

スタートで39号車の関口を抑える14号車の大嶋

Photo by: Masahide Kamio

「2番手の関口選手はスタートで絶対“攻めてくる”と思っていたので、『2周だけ我慢すれば(関口のタイヤが)垂れてくるはずだから、スタートで絶対抜かれないように頑張って』と声をかけていました」と語る東條エンジニア。なぜ関口のタイヤが「2周で垂れる」と予想していたのかと問うと「まあ、色々と知っているもので……(笑)。絶対に“そういう風”にしてくると予想していました」と一言。彼の読みは的中し、スタートで大嶋に襲いかかった関口だが、それ以降はペースが伸びず、後続に蓋をする形となった。

「後続のマシンが関口選手の後ろに詰まってしまい、ピットに入れる周回数までその状況が続きました。そこで差が開いたから良かったものの、第2スティントで集団がバラけると、うちは上位の10台の中では1番遅かったです。最後にFCY(フルコースイエロー)が入りましたが、SC(セーフティカー)だったら完全にやられてましたね」

「圧勝に見えるかもしれませんが、ペース的には良くなかったです。僕たちは決して速かった訳ではなく、レース展開に助けられたんです」

 そう振り返った東條エンジニア。展開に助けられたと言うが、スタートが肝になるという読みを的中させ、レースを優位に進めていったことも確か。第2戦富士も、ストレートスピードの向上が噂されている日産Z、サクセスウエイトの軽いライバルたちがいるため厳しいだろうと話す東條エンジニアだが、次回も“東條マジック”が見られるか、注目だ。

 

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