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F1レースディレクター、バーレーンGPのトラックリミット裁定基準は「ブレていない」と断言

F1レースディレクターのマイケル・マシは、開幕戦バーレーンGP決勝レース中のトラックリミットについて、裁定基準は変わっていないと主張した。

Pierre Gasly, AlphaTauri AT02, Daniel Ricciardo, McLaren MCL35M, and Lando Norris, McLaren MCL35M

Pierre Gasly, AlphaTauri AT02, Daniel Ricciardo, McLaren MCL35M, and Lando Norris, McLaren MCL35M

Mark Sutton / Motorsport Images

 2021年シーズンの開幕戦バーレーンGPは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のマッチレースとなり、ファイナルラップまで続く激闘の結果、ハミルトンが今季最初のウイナーとなった。

 この熱いレースを見守ったファンも”勝者”と言えるかもしれないが、ひとつモヤモヤしている要素が残っている人もいるだろう。それは、ターン4のトラックリミット問題だ。

 このターン4は、フリー走行や予選で4輪全てが縁石を超えた場合、ラップタイムが抹消される”トラックリミット監視対象”となっているコーナーだった。だが決勝レースに関しては縁石の外にマシンが出ても問題ないと多くのドライバー・チームが解釈していた。

 そうした背景もあって、ハミルトンはアグレッシブに攻め、そのコーナーで何度もランオフエリアに出ているシーンが国際映像に捉えられた。追う立場だったフェルスタッペンには、チームから”ハミルトンのように攻めろ”という指示も飛んだ。

 しかしその後、ハミルトンはチームからターン4では白線の内側に留まるよう指示を受けた。さらにこのターン4では、レース残り4周のところでフェルスタッペンがハミルトンをオーバーテイク。これで優勝を手にしたかと思われたが、フェルスタッペンはコース外を走行してハミルトンを追い越していたため、レースコントロールからポジションを戻すよう指示が飛んだ。これに従ったフェルスタッペンは、結局2位でレースを終えた。

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 メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフはレース後、FIAに対して今後はより明確で一貫性のあるものとするよう求めた。

「私も皆さん同様混乱している」とウルフは語った。

「レースの序盤では、ターン4のトラックリミットに関しては制裁を受けないと言われていた。しかしその後突然、このままワイドに走っているとアドバンテージを得たと判断されてペナルティとなる可能性があると聞かされた」

「そして最終的には、それが我々の勝ちに繋がったわけだ。マックスはレースディレクターの判断でワイドに走ってアドバンテージを得たとされ、ポジションを返上しなければならず、我々が勝利を掴むことになった」

「だからこのようなメッセージを送るかについて一貫性が欲しい。彼らの指示は明確かつ不可侵なものでなければいけないし、シェイクスピアの小説のように解釈の分かれるものであってはいけない」

 このウルフのコメントに対して、F1レースディレクターのマイケル・マシは裁定基準は一切変わっていないと主張した。

「実際にはそれは事実とかなり違う。明確に、具体的に言えばディレクターズノートに書かれていることと、ドライバーズミーティングでドライバーたちと話し合ったことは一致している」

「もしオーバーテイクが行なわれ、マシンがコース外に出て永続的なアドバンテージを得た場合には、私が無線でチームにそのポジションを直ちに放棄するよう提案する。それをはっきりと伝えていた」

「レース中にトラックリミットを超えて走った場合の許容範囲についても、ミーティングやノートで明示されていて、ラップタイムについてはモニターされないことになっていた。しかし、コース外走行でアドバンテージを得てはならないという競技規則に基づいて、常に監視されている」

「それはレース中も変わらなかった。全く変わっていないんだ。あのエリアにはふたりのスタッフがいて、全てのマシンを全周に渡って見ていたが、1台を除いたほとんどのマシンが、我々が想定した通りの正しいことをしていた。ちょっとした瞬間に外に出てしまったりするマシンもあったが、それは恒常的なものではなかった」

 つまりマシの主張によれば、ハミルトンはターン4でのトラックリミットを何度も超えたことで、コース外走行でアドバンテージを得ているとみなされ警告を受けた。これは、サーキットを走るレースである以上、当然ペナルティ対象となる行為だ。そして、フェルスタッペンのオーバーテイクに関しても、マシが事前に通知していた通りの措置を行なったということだ。

「レッドブルは、私からすぐに指示を受けて、競技規則に記載されているように、そのポジションを放棄するようドライバーに提案し、それが実行された。トラックリミットを超えたからではなく、レーストラック外で他のマシンをオーバーテイクすることで永続的なアドバンテージを得たからだ」とマシは付け加えた。

 フェルスタッペンとレッドブルにとってはハミルトンを抜いた際、指示を無視してポジションを戻さずにリードを築いてフィニッシュするという選択肢もあった。タイヤの面でアドバンテージがあったフェルスタッペンなら、残りの3周ほどで5秒のマージンを稼ぐことができる可能性もあったからだ。

 このようなケースでポジションを戻さなかった場合、5秒のタイム加算ペナルティが出される前例が多い。つまりフェルスタッペンは、ポジションを戻さなければ、そのペナルティを科されたとしても勝っていたかもしれない……ということになる。

 これに対し、仮にレッドブルが指示を無視していた場合、スチュワードの判断によってはペナルティが10秒のタイム加算になっていた可能性もあると、マシは話した。

「ペナルティが決まっているわけではない。もしチームがポジションを戻さなかったら、この問題はスチュワードに委ねられていただろうし、その状況で何が適切だと判断するかはスチュワード次第になるはずだ。一般的にはタイム加算ペナルティが科されるが、我々が考える限り、5秒のペナルティになる場合もあれば、10秒になる場合もあるだろう」

 ウルフとマシ、両者のコメントを聞く限りルールの解釈に違いがあったのは間違いないだろう。しかしソーシャルメディアではオンボード映像をチェックし、ハミルトンが「29回もターン4でコースオフした」とカウントしているツイートもあった。

 もしそこでハミルトンがタイムを稼いでいなかったら……そんな風にドライバーやチーム、見ているファンが疑問に思うようなシーンが生まれることがないよう、しっかりとした対応をお願いしたいものだ。

 
 

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