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危険な事故が多発する、オールージュからの高速区間。スパ24時間で負傷のエイトケンは「左側のランオフを広げるべき」と分析

ジャック・エイトケンは、スパ・フランコルシャンのオールージュ〜ラディオン区間に関して、ランオフエリアを広げることで安全性を高めることができるのではないかと提案した。

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写真:: Zak Mauger / Motorsport Images

 ウイリアムズでF1リザーブドライバーを務めるジャック・エイトケンは、先日行なわれたスパ24時間レースでの大クラッシュで鎖骨と脊椎を骨折し、現在は療養中である。彼は既にFIAの代表者と話し、スパ・フランコルシャンのレイアウトに関する自らの考えを伝えているようだ。

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 エイトケンの事故は高速のオールージュとラディオンを駆け上った先で起こった。エイトケンのマシンは左側のバリアにぶつかって跳ね返り、コースの中央で止まってしまったが、そこに後続のマシンが激突した。この事故は2019年にアントワーヌ・ユベールが命を落とし、ファン・マヌエル・コレアが重傷を負ったF2の事故と似たシチュエーションであり、当該区間の安全性に関する議論が再燃することとなった。

 スパは2022年にFIM世界耐久選手権の24時間レースを復活させる予定であり、2輪のレースを安全に行なうためランオフエリアを拡大する計画を立てている。その中には、ラディオンにグラベルトラップを追加するという計画も含まれている。

 悲劇的な事故が起きた2年前のF2レースにも参加していたエイトケンは、スパが本質的に危険であるオールージュ〜ラディオンの安全性に関して「既にかなり良い仕事をしている」と考えているが、ラディオンの左側にあるランオフエリアも改修の対象として欲しいと語った。

「ここでは直近10年でかなり深刻なアクシデントが何度か起きていて、危険な場所だから、少しセンシティブな話題ではある」

 エイトケンはmotorsport.comにそう語った。

「かなり色んなことを考えた。僕の意見としては、ここの出口が高速でブラインドになっていることを考えれば、大抵の部分で良い仕事がなされていると思っている」

「右側の部分は坂の頂上にかけてかなり広くなっているので、それほど大きな変更は必要ないと思う。スパ24時間では右の方に逃げていたマシンもいたと思うし、あそこは比較的問題ないと思う。スペースもあるし、(バリアが)コースから離れているしね」

「問題なのは、今回の僕のように左側のバリアにぶつかった場合だ。オールージュから坂(ラディオン)を上っていくにあたって、左のバリアまでの距離が十分ではなく、スピードを落とす時間がない」

「僕の場合はスライドを修正しすぎてしまったことでクラッシュしたけど、ランオフが広くないので、バリアを避けることも、向きを変えることもできないことは分かっていた」

「だからひとつ言えるのは、あそこをもっと広くする必要があるということだ」

 エイトケンとしては、ラディオン左側のランオフエリアが広くなることで、仮にそこで事故が発生したとしても、クラッシュしたマシンが跳ね返ってレーシングラインまで戻ってきてしまう可能性が低くなると考えている。一方、ランオフを広くせずにグラベルを追加しただけではあまり意味がないと主張した。

「ランオフが十分に広くないばかりに、接触したマシンは(コース上に)跳ね返ってしまい、まるで戦場に繰り出されたような状態になる」とエイトケンは説明する。

「ドライバーの立場から何かできることはないかと思い、既にFIAの人たちとは話をした。僕はサーキットのデザイナーではないから、あのコーナーの改修にあたってどんな課題があるのかは分からないけど、そこは容赦してほしい」

「あそこにグラベルを敷くことに意味があるとは思えない。200〜250km/hで走行している時に10m前後のランオフに突っ込むとしたら、それ(グラベル)はスローダウンさせるのに不十分だし、むしろ砂ぼこりが発生して周辺の視界が悪くなり、さらに酷いことになる可能性がある」

「僕の後ろを走っていて事故に巻き込まれたドライバーにも話を聞いたけど、それ(視界の悪さ)が大きな問題のひとつだったみたいだ。デブリが散乱して煙が上がっていたから、大きなクラッシュであることは分かっていたけど、どこにマシンがいるのか分からなかったみたいなんだ」

 

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