アウアー、BMWとの契約を1年で解消。2021年のレースプログラムはどうなる?
ルーカス・アウアーとBMWはDTMで1シーズンを戦った後、その契約を双方合意の下で解消することとなった。
写真:: Daniel Reinhard
2020年にBMWのドライバーとしてDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦したルーカス・アウアーは、BMWとの契約を解消することを明らかにした。
アウアーは2018年までメルセデスのドライバーとしてDTMに参戦。2019年はレッドブルジュニアドライバーとして来日しスーパーフォーミュラに参戦したが、同プログラムを1年で離れると、2020年はBMWにファクトリードライバーとして加入し、DTMに復帰した。アウアーはラウジッツリンクで優勝、ゾルダーで3位表彰台を獲得したが、それ以外はポイントを獲得できないレースが続いたため、ランキングでは12位に留まった。
DTMは2021年からClass1規則を廃止してGT3マシンをベースにしたカテゴリーに移行するが、BMWは新型M4 GT3のホモロゲーションが2021年9月まで行なわれない見込みであるため、新生DTMに参戦する可能性は低いと言える。そのためアウアーがDTMに残留できる可能性も低くなっていた。
BMWはまた、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の参戦プログラムも縮小しており、今季は耐久レースのみの参戦となった。そしてフォーミュラEに関しても、2020/2021シーズン限りで撤退することを明らかにしている。
アウアーは、BMWと契約解消に至ったのは2021年のレースプログラムをまとめられなかったことが理由だとして、BMWとは引き続き良好な関係を保っていると語った。
「僕たちが昨年の初めに共に仕事をすることで合意した時、先のことを焦点に当てていた」
「僕もBMWモータースポーツも、明確にDTMを焦点としていた。エキサイティングな反面、コロナの影響もあって難しいシーズンだったけど、それでも僕たちは優勝と表彰台を獲得することができた」
「アウディが撤退を発表した後、DTMは再編を行なうこととなり、状況の見直しを迫られた。BMWモータースポーツと共に何度も話し合いを行なったけど、将来の方向性についてお互いにとって最適な解決策を見出せないという結論に至った。だから早期に関係を終了することにしたんだ」
「僕の目標はハッキリしている。僕は今年も最高峰の選手権で戦い、優勝、そしてチャンピオンを狙いたい」
なお先日行なわれたIMSAの開幕戦デイトナ24時間レースで、BMWは2020年のDTMドライバー、マルコ・ヴィットマン、ティモ・グロック、フィリップ・エンゲを送り込んだが、アウアーはそこに参加していなかった。またアウアーは昨年BMWからフォーミュラEのテストも行なったが、最終的にBMWはアレクサンダー・シムスの抜けた穴をジェイク・デニスで埋めることとなった。
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