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モータースポーツで地域密着! 地元・綾瀬市との交流深めるB-Max Racing「レースの良さ伝えたい」

スーパーフォーミュラ初優勝に際した市長訪問を機に、チーム拠点のある綾瀬市との交流を深めているB-Max Racing。組田龍司総代表は、今後も交流を続けてモータースポーツの魅力を発信していきたいと語った。

Nobuharu Matsushita, B-Max Racing Team

写真:: B-Max Racing

 プロスポーツと言えば、プロ野球やJリーグのようにチームが本拠地のある地域と密接な関わりを持つイメージが強いが、ことにモータースポーツでは「レーシングチーム:地域」の二者が結び付くケースは稀だと言える。しかし、最近になって“地域密着”のカラーが色濃くなっているのが、神奈川県・綾瀬市を拠点とするB-Max Racingだ。

 B-Max Racingは自らも“DRAGON”の名でレースに参戦する組田龍司総代表が率いるチームで、これまでミドルフォーミュラを中心に様々な実績を挙げてきたが、4月に行なわれたスーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿では松下信治が優勝。チームにとって、全日本選手権が冠せられた国内最高峰レースでの待望の初勝利となった。

第3戦鈴鹿で初優勝

第3戦鈴鹿で初優勝

Photo by: Masahide Kamio

 チームは5月10日に、綾瀬市の古塩政由市長を表敬訪問。スーパーフォーミュラでの優勝を報告すると共に、レースの意義や国内レースの現状など、かなり踏み込んだ部分まで対話をしたという。

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 この表敬訪問が後に、綾瀬市との様々な交流に繋がっていった。

 7月に行なわれたスーパーフォーミュラ第6戦では、「ぜひレースの現場を体験したい」という古塩市長が富士スピードウェイを訪問。チームを激励すると共に、レーシングチームの仕事ぶりやスーパーフォーミュラが取り組む環境対策にも熱心に耳を傾けていたようだ。

左から松下、古塩市長、組田総代表、本山哲監督

左から松下、古塩市長、組田総代表、本山哲監督

Photo by: Masahide Kamio

 綾瀬市は、工業系の事業所数が横浜市、川崎市、相模原市の政令指定都市に次いで多い「ものづくりの街」。そのため自動車産業も盛んであり、古塩市長も業界におけるカーボンニュートラルの必要性は痛感しているものの、スーパーフォーミュラの取り組みは「目からウロコ」だったようで、次のように語っていた。

「カーボンニュートラルは、どうしてもやりやすいところから取り組みがちですが、ここは我々から見てカーボンどっぷりの、一番(環境負荷が)厳しいところです。そんなところから対策を始めていくという逆転の発想はすごいことだと思います。このクルマで成功するなら、すぐに市販車にもそれが応用できると思います」

 また富士でのレースの翌週には、県立綾瀬高校で松下と組田総代表による特別講義が実施された。この講義も、5月の市長訪問をタウンニュースで知った竹本弥生校長からの直々のオファーで実現したという。

 講義のテーマは、「夢を持つことの大切さ」。松下は、F1ドライバーを目指す中で、挫折を味わいながらも繰り返しヨーロッパのFIA F2に挑戦した経験を中心に、行動することの大切さなど、夢を叶えるための心構えを伝えた。講義後には、サイン会や記念撮影で生徒とも交流を図ったようだ。

生徒に向けてメッセージを贈る松下

生徒に向けてメッセージを贈る松下

Photo by: B-Max Racing

生徒との交流も

生徒との交流も

Photo by: B-Max Racing

 松下はこの特別講義について次のように語っている。

「自分の経験から夢の持つ力は偉大だと感じています。生徒さんのなかにはまだ夢を持っていない人もいると思いますが、僕ができることは自分がやってきたことを伝えること。それをどう判断するかは聴いた人それぞれだと思います」

「今回の講義は僕にとっても初めての経験で非常に勉強になりました。今日の講義がいつの日か皆の役に立てば嬉しいです」

 このように、地元との交流の輪が広がっているB-Max Racing。組田総代表は、今後もこういった取り組みを通してモータースポーツの良さを伝えていきたいと語った。

「モータースポーツの楽しさや良さを地域の人に知っていただきたいですし、応援もしていただきたいです。綾瀬高校での講演も校長先生から直々にオファーをいただいた形ですが、子供さんにも『モータースポーツって楽しい』『自動車って楽しい』ということを知って欲しいので、今後も積極的にやっていきたいと思います」

古塩市長(中央)と話し込む組田総代表(右)

古塩市長(中央)と話し込む組田総代表(右)

Photo by: Masahide Kamio

「綾瀬市は全国的に知られていない小さな市かもしれませんが、その中で頑張っているレーシングチームがいることもPRしたいですし、綾瀬市自体もPRしていきたいです」

 また古塩市長も、チームのファクトリーを一般公開するなどして、技術やものづくりを広く市民にアピールしてほしいと語るなど、今後の交流にも前向きなコメントを残していた。「B-Max=綾瀬」「綾瀬=B-Max」といったイメージが浸透する日も近いかもしれない。

 
 
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