MotoGP イタリアGP

バニャイヤ、デュパスキエの事故死を受け「MotoGPはレースをするべきではなかった」

ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤはMotoGP第6戦イタリアGPで起きたジェイソン・デュパスキエの事故死を受けイタリアGPを続行したことは正しい選択ではなかったとし、受け入れがたいと思いを語った。

Lewis Duncan

Lewis Duncan

編集: 2021/06/01 9:31

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Jason Dupasquier, Carxpert PruestelGP

 2021年MotoGP第6戦イタリアGPのMoto3予選中に起きた転倒事故でジェイソン・デュパスキエ(CarXpert PruestelGP)が亡くなったことが、Moto2クラス決勝レース前にFIMの声明で明らかになった。

Read Also:

 その後のMoto2クラスとMotoGPクラスは予定通りに決勝レースが執り行われ、MotoGPのレース前にはデュパスキエに黙祷を捧げる時間が設けられた。

 ただドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤのようにレースを行なうべきではなかったと考えているライダーも居る。彼は仮にこの事故がMoto3ライダーではなく、MotoGPライダーだったとしたら、レースは今回のように行なわれていたのだろうかと疑問を抱いたと言う。なおバニャイヤは決勝レースで序盤を先導するも、転倒リタイアに終わっている。

「既に昨日の予選の時点でもう厳しかった。今日は不可能だったよ。スタートで成功し、首位を走っていた。でも今日は優勝しようが、最下位でレースを終えようが何も変わらないね」

 バニャイヤはレース後、そうコメントした。

「多分、人生最悪な日だ。今日は何も楽しめなかった」

「僕は自分自身にレースをするな、今日レースをするのは僕にとって正しいことじゃない。もしこれがMotoGPのライダーに起きたことなら僕たちはレースをしないだろうって、自問したよ」

「そう、だから今日僕はいい気分ではなかったね。こんなニュースの後にレースをすると決めたことに良く思わない」

「僕が転倒しようが関係ない。僕はただ彼(デュパスキエ)と彼の家族のことだけを想っていたよ」

「僕たちは19歳のライダーを失った。とても受け入れがたいね。そして僕たちにレースをしろと決断されたことも受け入れがたいよ」

 テック3・KTMのダニーロ・ペトルッチはバニャイヤのこの心情をに理解を示している。彼はこうした痛ましい事故が発生した後、レースを継続するという判断は“卑劣”だと感じていると認めた。

 また、今回レース続行を決断するにあたり、選手側とレース日程をキャンセルする可能性が話し合われることは無かったようだ。

「まず、今日は本当に本当に難しいレースだった。スポーツとしてではなくね」

 とペトルッチは述べた。

「人間的な面として、気分は良くなかった」

「ちょうど24時間前に僕たちのような人が亡くなった場所でレースをしているのは、素晴らしいことではない」

「仮にレースを1日中断すると決断する立場でなくても、僕はいつもレースをするのはちょと卑劣だと感じるよ」

「彼のような人を、僕のようなライダーを、もう一緒にいない人のことを考えてほしい」

「誰もひとりのライダーが居なくなってしまったことを言おうともしないし、『レースをするのが正しいことか、少し話せるだろうか』と聞いてきて会議を開こうとさえしない」

「誰も僕たちに聞かないんだ。今日は既に終わってしまったけど、一番困難だったことというのは、昨日さ。トラック上に選手が横たわっていて、その人と同じスーツを着て3分後にはピットレーンがオープンされ、ライダーが亡くなったかもしれないポイントを通過しなければならないんだからね」

 そしてMotoGPのベテラン、ペトロナス・ヤマハSRTのバレンティーノ・ロッシはこのようなシチュエーションが選手に“なぜレースをするのか”を問わせるものだと認めた。ただレースを中止した場合でも、起きたことは変えられないという認識も付け加えた。

「今日はとても難しかった。ジェイソンに何が起こったかを考えるとね。なぜ僕たちはレースをするのかっていう疑問がでてくるんだ」

 またロッシは以下のように続けた。

「全てのことが意味を失うよ。ただ今日僕たちがレースをしなくても大きな意味をなさなかったと思う。残念だけど今日僕たちがレースをしなかったとしても、昨日のジェイソンの出来事は変えられないんだ」

「ともかく、今回のことはとても残念だし、心が痛いよ」

 ロッシのチームメイトであるフランコ・モルビデリはそうした考えに賛同。またこのような出来事がモーターサイクルレースでは今後も起こり得ると語った。「今回の出来事は何も初めてではない。そしてこれが最後にはならない」

「僕たちは前に進むしかないし、僕たちのスポーツをしていく必要がある。時に人生はろくでもなく、最悪さ」

「それでも前に進むしかないんだ。だってそれが人生だから。そう、これがこういう状況を切り抜ける僕のやり方さ」

 

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 バスティアニーニ、スタート直前に“まさか”のクラッシュ。「ザルコを避けられなかった」と説明

次の記事 VR46とドゥカティ、マシン供給で合意間近か。グレシーニと合わせドゥカティ8台体制が実現?

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

Lewis Duncan



ジョアン・ミル「パフォーマンス面で今年一番難しい日だった」ドイツGP初日全く良いトコなし

MotoGP

MotoGP

ドイツGP

2024/07/06

ジョアン・ミル「パフォーマンス面で今年一番難しい日だった」ドイツGP初日全く良いトコなし



転倒続出ドイツGP、要因は特異なレイアウトとタイヤ・気温。「すぐフロントタイヤの温度が下がってしまう」

MotoGP

MotoGP

ドイツGP

2024/07/06

転倒続出ドイツGP、要因は特異なレイアウトとタイヤ・気温。「すぐフロントタイヤの温度が下がってしまう」



クアルタラロ、来季プラマック・ヤマハのライダーにディ・ジャンアントニオをプッシュ「彼のようなライダーが必要」

MotoGP

MotoGP

ドイツGP

2024/07/06

クアルタラロ、来季プラマック・ヤマハのライダーにディ・ジャンアントニオをプッシュ「彼のようなライダーが必要」

最新ニュース



先入観で仕事しちゃだめよ! もてぎ戦で起きたハードタイヤ騒動、チーム&ライダーに教訓残す

MotoGP

MGP MotoGP

日本GP

3 時間前

先入観で仕事しちゃだめよ! もてぎ戦で起きたハードタイヤ騒動、チーム&ライダーに教訓残す



2戦連続表彰台も見えていたが……ハジャー、グリップと電力を失い5位に沈む「速さはあったのに。冗談みたいだ」

F1

F1 F1

バーレーンGP

4 時間前

2戦連続表彰台も見えていたが……ハジャー、グリップと電力を失い5位に沈む「速さはあったのに。冗談みたいだ」



MotoGP日本GP、無視されていたハードタイヤが実は”最高の”タイヤだった!? 決勝経て評価覆る「驚きだった」「後悔してる」

MotoGP

MGP MotoGP

日本GP

5 時間前

MotoGP日本GP、無視されていたハードタイヤが実は”最高の”タイヤだった!? 決勝経て評価覆る「驚きだった」「後悔してる」



ホンダ・レーシング渡辺康治社長が2027年1月1日付で退任へ。後任は現副社長の安田啓一氏

F1

F1 F1 5 時間前

ホンダ・レーシング渡辺康治社長が2027年1月1日付で退任へ。後任は現副社長の安田啓一氏

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録