【スーパーGT】直線スピード向上が期待される日産Z、テクニカルな岡山でも「ポテンシャルはある」とクインタレッリ&バゲット
スーパーGT・GT500クラスの日産陣営のドライバーたちは岡山公式テストの中で、Zは開幕戦の舞台である岡山でも良いパフォーマンスを見せるポテンシャルがあると感じているようだ。
写真:: Masahide Kamio
2022年シーズンからスーパーGTのGT500クラスにZを投入する日産陣営。これまで行なわれてきたメーカーテストでは想定よりも良いタイムが出ていたようだが、ついに開幕戦の舞台である岡山国際サーキットでの公式テストを迎えた。
初日午前のセッション1は、ホンダNSX-GTとトヨタGRスープラが上位を独占。Zの最上位は8番手の12号車カルソニック IMPUL Zで、トップとのタイム差は0.377秒だった。
その12号車をドライブしたベルトラン・バゲットは、セットアップの合わせ込みが完璧でない点がタイムロスの原因だと分析したが、逆にその状態でフィーリングが良いことはポジティブだと述べた。
「(トップから)コンマ3秒くらい遅れている。でも僕たちは先月ホンダ勢やトヨタ勢と一緒にここでテストをしていないから、彼らにアドバンテージがあるのも当然だ」
「セットアップをこのサーキットに合わせ込む必要があるけど、セットアップが上手くいっていないのにフィーリングがまずまずなのは良い兆候だ。残りのテストで差を縮められるといいね」
また、先代のGT-Rと比べて流線型に近いボディとなっているZには、ドライバーたちから直線スピードの向上を期待する声も上がっている。ただ岡山は低速区間の多いテクニカルなサーキットとなっているが、バゲットはZがこのようなタイプのサーキットでもポテンシャルを持っているはずだと語る。
「ポテンシャルはあると思う。Zは空気抵抗が少なくてトップスピードが伸びるように設計されていると思うから、その辺りの走らせ方を理解する必要がある。GT-Rとは全く違うのでイチから始める必要があるし、GT-Rのセットアップのそのまま使う訳にもいかない」
「富士もそうだけど、岡山もZとマッチするような気がしている。ライバルは過去2年のデータがあるので、ここで1位の狙うのは厳しいかもしれないけど、マシンを理解して速くすることに全力を尽くすよ」
シェイクダウンやプライベートテストをはじめ、日産陣営の中でも特に多くの走行機会を得ている23号車MOTUL AUTECH Zのロニー・クインタレッリも、Zの着実な進歩を感じている様子。そして彼もバゲット同様、岡山で上位に食い込むポテンシャルがあると考えている。
「GT500の競争は激しく、(予選で)コンマ1、2秒遅れただけでグリッドの後方に沈んでしまうから、細かいところを諸々機能させる必要があるけど、そこ(上位)にいけるポテンシャルはあると思う」とクインタレッリは言う。
#23 MOTUL AUTECH Z
Photo by: Masahide Kamio
またクインタレッリ曰く、23号車にとっては今季からニスモが実質的な2台体制になったことがプラスに働いているという。NDDP RACINGの3号車CRAFTSPORTS MOTUL Zは、今季からメカニックやエンジニアも含め全てニスモによる運営となっているとのことだ。
「これまではレース前のミーティングなどを(3号車と)一緒にできなかったりしたけど、今は全員がニスモの人間なのでとてもやりやすくなった。GT500でミシュランタイヤを使っているのは(3号車と23号車の)2台だけなのに、そのポテンシャルをフルに引き出せないのはもったいなかったからね」
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