GTA坂東代表、2022年スーパーGTのレース距離増加について説明。環境対応に向けた“テスト”の意味合いも?
2022年のスーパーGTは3大会でレース距離が450kmとなるが、その経緯についてGTアソシエイションの坂東正明代表が説明した。
写真:: Masahide Kamio
4月16日、17日に岡山国際サーキットで開幕する2022年のスーパーGT。岡山での開幕戦は300kmレースとして実施されるが、一部の大会で450kmレースが実施されることが、プロモーターであるGTアソシエイション(GTA)によって3月5日に明かされた。
スーパーGTはコロナ禍に見舞われた2020年以降、ほとんどのレースを300kmレースとして開催してきた。しかしスーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)の坂東正明代表はかねてより、2022年以降にレース距離を増加させる構想があると明らかにしており、昨季最終戦の定例会見においては「鈴鹿戦や富士戦では500kmレース、500マイルレースを検討している」とコメントしていた。
そんな中、GTAは3月5日に2022年シーズンのレース距離を公表。5月3日、4日の第2戦富士、8月6日、7日の第4戦富士、そして8月27日、28日の第5戦鈴鹿が450kmレースとなり、残る5大会は300kmレースとなることが明かされた。
450kmというレース距離は、これまで実施されてきた500km、500マイル、1000kmといったレース距離から比べると少し短いようにも感じられる。しかし、坂東代表がmotorsport.comのインタビューに応えたところによると、これは今シーズンを「カーボンニュートラルに対応したモータースポーツづくりのためのテスト」のような位置付けで考えていることが背景にあるようだ。
「基本的には環境、カーボンニュートラルに対応したモータースポーツづくりを進めていきたいです」と坂東代表は語る。
「タイヤメーカーにはグリップ向上よりも長い距離を走れるタイヤを、自動車メーカーには出力よりも燃費を優先してもらいたい。そういった基盤を固めるために、今季テストをします」
「タイヤに関しては3R(リデュース、リユース、リサイクル)を意識して、タイヤそのものの生産を減らすだけでなく、リユース、リサイクルにも繋げていく必要があると思います。レース距離が長くなってもタイヤの持ち込み本数は減らす必要があります。したがって、今年はそのテストをしてみようという話になりました」
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