フェラーリはまだ”危機”を迎えていない? 「前を向いて開発を進めることが重要」
苦戦が続いているフェラーリだが、チーム代表のマッティア・ビノットは依然として危機に直面しているわけではないと語った。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
今季苦戦が続いているフェラーリ。母国レースとなるF1第8戦イタリアGPはセバスチャン・ベッテル、シャルル・ルクレール共に、レース折り返しを前にリタイアを喫した。
ベッテルはブレーキトラブルにより、レース開始からわずか6周でリタイア。ルクレールはセーフティカーにも助けられ、4番手までポジションを上げたものの、最終コーナーのパラボリカで挙動を乱し高速クラッシュを喫した。
今シーズン、優勝を狙うどころか予選Q3進出も危ういほどパフォーマンスを落としたフェラーリ。前戦ベルギーGPに続きイタリアGPでもノーポイントに終わったことで、コンストラクターズランキングでは6番手となっている。
フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットはベルギーGPの後、「チームは嵐の真っ只中にはいるものの、危機に瀕しているわけではない」と語っていたが、イタリアGP後もその認識は変わっていないようだ。
「前回は、危機的状況ではないと思っていた。そして、それを改めて確認できた」と、ビノットはイタリアGP後に語った。
「今回、特にセブのように信頼性の問題があった場合、困難な週末の最悪な結末だ」
「しかし、より重要なのは前を向き、今後に向けて学んだことを検討することだ。それがチームをより強くする」
フェラーリは、FIAがエンジン規則の厳格化を目指して技術指令を出した後から、直線スピード不足に苦しむようになった。
スパ・フランコルシャンとモンツァは共にパワー感度が高いコースであり、フェラーリは苦戦するのではないかと見られていた。実際その通りになったわけだが、ビノットはムジェロで行なわれる次戦トスカーナGPではいくらか状況が好転するのではないかと期待している。
「スパとモンツァは我々にとって難しいレースになることは分かっていた」
「次のレースが少し良くなることを願っている。でも結局のところ、今のクルマのパフォーマンスは確かに我々が望んでいるものではないと思う」
「しかし先を見据えて、クルマの開発を確実に進めていくことが、我々にとってより重要だと思う」
フェラーリはトスカーナGPで、F1参戦1000レース目を迎える。ビノットは記念すべきレースで、良い結果を残したいと話した。
「次のレースは我々にとって、重要な一戦だ」
「スパやモンツァとは違うタイプのサーキットなので、そのようなサーキットでの競争力を理解することが重要だと思う」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments