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インタビュー

新体制で国内レース再挑戦、Team Studie鈴木代表がスーパーGT復帰へ意気込み語る

久しぶりにスーパーGTの舞台に帰ってきたBMW Team Studie。チームを率いる鈴木康昭代表は「やり甲斐のあるシーズン」だと、今季に向けた意気込みを語った。

#7 Studie BMW M6

写真:: Masahide Kamio

 新型コロナウイルスの影響で開幕が大幅にずれ込んでいるスーパーGTだが、今季の参戦チームやドライバーを見ると数多くの話題がある。そのひとつとして挙げられるのが、BMW M6 GT3でGT300クラスに復帰を果たすBMW Team Studieだ。

「この2年間はブランパン(GTワールドチャレンジ アジア)に参戦しましたけど、その前は10年スーパーGTをやっていたので、どうしてもこっちの方が『帰ってきたな!』という感じが強いですね」

 そう語るのはチームを率いる鈴木康昭代表。2008年からBMWのマシンで参戦を開始。2011年にはグッドスマイルレーシングと組んで「GSR&Studie with TeamUKYO」として参戦し、GT300の年間王者にも輝いた。

 2016年からはBMW Team StudieとしてBMWモータースポーツ直系チームのひとつとして体制を強化したが、2017年いっぱいで一旦スーパーGTの参戦は一区切りをつけ、2018〜2019年はBMW M4 GT4を使いGTワールドチャレンジアジア(旧ブランパンGTアジア)に参戦。2018年にはチームタイトル、2019年にはドライバーズタイトルを獲得する活躍を見せた。

 そして2020シーズンは再び日本の最高峰レースのひとつであるスーパーGTに復帰を果たすことになった。

「2年ぶりなのでルーキーのようなつもりで現場に入ったつもりでしたが、1日でルーキー気分は抜けてしまいましたね。ただ普段なら公式テストでもお客さんがいっぱいいるのがスーパーGTだったので、それが無観客になってしまったというところが、久しぶりのGT現場復帰にしては少し違和感を感じるというか寂しさが否めないです」

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 新型コロナウイルスの影響で3月14日~15日に行なわれた岡山公式テストは無観客で実施された。鈴木代表にとっては実質のスーパーGT現場復帰の最初の機会だったということもあり、ファンの熱気がないサーキットに少し寂しさを覚えた様子だ。

 以前は白をベースにしたカラーリングで参戦していたが今シーズンは黒がベースとなっており、同じM6 GT3とはいえ、周りに与える印象は随分と違う。「Team Studie」としての参戦ではありながらも、その体制は今までとは大きく異なるものになっているという。

 今季の体制作りのきっかけとなったのは、第1ドライバーを務める荒聖治、その新しい相方となる山口智英からスーパーGT参戦に関する提案があったとのこと。当初、スーパーGTから一旦離れてアジアのフィールドで戦うことを決意した際、BMWの現役GT3マシンであるM6の一般車が現在生産されていないことを要因のひとつとして挙げていた鈴木代表だが、今回の参戦についてはそことは別のアプローチという形で考えているようだ。

「第1ドライバーは変わらず荒聖治が務めますが、彼が(ポルシェ)カレラカップで教えている山口智英選手がスーパーGTへステップアップしたいという話を最初にいただきました。(2020年への準備のために)昨年の秋くらいから富士でテストをやってきました」

「山口選手もGT3カーが初めてということでしたが、ものすごく順応性があるドライバーです。テストでも最初は荒と比べて6秒くらいの差がありましたが、終盤になってロングランをやっても0.2~0.3秒落ちくらいのペースで走れるようになっていました。『これは面白いぞ!』ということで、今季に向けた体制づくりをしていきました」

「ただ、2年前にはなかったチームもいっぱい入ってきていますし、タイヤの進化も感じています。そういった部分に対応していかなければいけないので、今はそれをやっている真っ最中ですね」

 そう語りながら岡山公式テストのパドックを一瞥した鈴木代表。急速に進化し続けるスーパーGTのレベルの高さを改めて痛感しているようだった。

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 Team StudieがスーパーGTに挑戦を開始した2008年以降、グリッド上にはBMWのマシンが必ずいたのだが、昨年は同社の車両を使用するチームがいなかったこともあり、国内主要レースでBMWのマシンが1台も走っていないという事態が起きた。

 そこについては鈴木代表も少なからず責任を感じている様子。BMWの姿がなかった昨年の分も含めて、今年はその雄姿を存分に披露したいと力強く語ってくれた。

「僕たちのわがままでブランパンに行ってしまった関係で、特に昨年はスーパーGTにもスーパー耐久にもBMWの車両が1台もいないという状況になってしまいました」

「BMWファンの皆さんには稀に見る寂しい1年にさせてしまいましたが、今年はGT300で1台、S耐で2台のBMWが走ります。ファンの皆さんにBMWの速いところ、カッコいいところ、強いところをぜひ見せたいなと思っています」

 さらにBMWはGT3やGT4といったカスタマーレーシングの体制に大幅変更が入った。これが今後のモータースポーツ活動において強力な追い風になると鈴木代表も考えているようで、今季はやり甲斐のあるシーズンになるだろうと語った。

「実はBMWモータースポーツ社とBMW M社の連携というのが今まではすごく薄かったんです。だから現在市販されていないモデルがベースとなったレーシングカーが今でもあるというのは、そういうところが原因でもありました」

「ただ、ここの連携を強化しようという事が決まって、BMWモータースポーツで開発されたレーシングカーをBMW M社が窓口になって世界中に販売することになりましたし、本国側としてはもっとモータースポーツ活動に力を入れていこうとしています。それがイコールで市販車のPRにもなっていくので、世界中のBMWインポーターに対してモータースポーツ活動に対してさらに力を入れるようにという通達が昨年末に出ました」

「これに対してBMWジャパンもこれまでにないほどのバックアップ体制をとってくれています。それは僕たちもやり甲斐があって楽しみですし、今までモータースポーツに興味がなかったBMWユーザーの方にも魅力を届けられるのかなと思います。楽しみですね!」

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