ザウバーF1×アウディに高まる期待感。ボッタス、投資があれば「再び勝てない理由はない」
バルテリ・ボッタスは、ザウバーF1と2026年シーズンからF1に参戦するアウディがタッグを組めば、チームが「勝てない理由はない」と考えているようだ。
写真:: Audi Communications Motorsport
バルテリ・ボッタスはアウディとザウバーの提携による投資があれば「F1で勝てない理由はない」と語った。
アウディはベルギーGPの記者会見で、F1に次世代パワーユニット(PU)レギュレーションが導入される2026年シーズンからPUマニュファクチャラーとして参入することを発表した
正式発表はまだだが、アウディは2023年末に現在のアルファロメオと提携を解消するザウバーとパートナーシップを組む形でF1に参戦すると見られている。PUはドイツ・ノイブルクにあるアウディのファクトリーで開発・製造され、シャシーはスイス・ヒンウィルにあるザウバーのファクトリーで開発・製造されるとの見方が有力だ。
ただ、ザウバーのオーナーであるフィン・ラウジングは、アウディからの投資を受け入れるための条件として、株式取得に加えて、チームの発展や雇用維持のために2億9000万ドル(約403億円)を支払うことを要求していると言われている。
ザウバーは現在、アルファロメオのネームブランドで、年間予算額の1億4120万ドル(約194億円)内で運営されているが、ボッタスは「マンパワー不足」がチームの足かせになっていると示唆している。
しかし同時に、アウディとの提携などにより投資を受けることで状況が改善されれば「勝てない理由はない」とメルセデスに長らく在籍した経歴を持つ彼は考えているようだ。
「ファクトリーがどうなっているかという点では、明らかに僕らが今いる人たちはそう(上位集団)になり得るんだ」とボッタスは言う。
「でも実際には、より多くの労働力と人材を持っているチームがいるんだ」
Third place Kamui Kobayashi, Sauber C31 celebrates
Photo by: Sutton Images
「製造部門では、僕らはマンパワー不足だと言える。つまり、既にデザインされ風洞で試験を受けた、より速いパーツがあったとしても、それを早く製造することとが物理的にできなくて、マシンにすぐ搭載することができないんだ」
「つまり、それは大きなポテンシャルがあるということで、僕らはそのレベルにいるということだ」
「風洞やファクトリーを見た限りでは、設備は整っている。勝つことができない理由はなにもない」
アルファロメオ/ザウバーは2022年シーズンのコンストラクターズランキングで6番手と、セルジオ・ペレスと小林可夢偉のコンビで4度の表彰台を獲得した2012年以来の高成績を収めようとしている。
唯一のレース勝利は、BMWザウバー時代の2008年カナダGPでロバート・クビサがもたらしたモノだ。2006年からザウバーと提携を結んでいたBMWは、2008年のタイトル獲得のチャンスを投げ売ってまでして、2009年のレギュレーション変更に向け多くのリソースを投入していたが、リーマンショックによりF1から撤退した。
現在のアルファロメオはザウバーのネーミングライツを取得するに留まっているが、アウディとの提携が決まれば、ザウバーはBMW時代以来の大規模サポートを受けることとなる。
ボッタスはアウディが登場する2026年でもまだF1キャリアを続けているつもりだと語っている。
「現時点では、僕はそう(続けられると)感じている。僕は本当に楽しんでいるし、まだ速く走れると感じているんだ」
「将来的に、続けない理由はない。このスポーツに捧げるモノはまだたくさんあると感じているよ」
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