メルセデスのボッタス、F1アメリカGPで6基目のICE投入へ…ここまで4戦中3戦でPU交換のグリッド降格ペナルティ
F1第17戦アメリカGPのフリー走行1回目に先立ち、バルテリ・ボッタス(メルセデス)は6基目のICE(内燃エンジン)を投入。これにより日曜日の決勝レースではグリッド降格ペナルティが科されることになる。
Valtteri Bottas, Mercedes W12, in the pit lane
Jerry Andre / Motorsport Images
バルテリ・ボッタス(メルセデス)はF1第17戦アメリカGPのフリー走行1回目を前にパワーユニット(PU)のICE(内燃エンジン)を交換。これで6基目のICE投入ということになり、決勝では5グリッド降格ペナルティが付与されることになる。
ボッタスは第14戦イタリアGPと続く第15戦ロシアGPでもPUエレメントの交換によるグリッド降格ペナルティを受けており、今回のアメリカGPを含めると直近4レース中3レースでペナルティが科されていることになる。
アメリカGPでは同じくメルセデスPU勢のジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)とセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)がPUエレメントを交換。ふたりはICEとTC(ターボチャージャー)、MGU-H(熱エネルギー回生システム)、エキゾーストシステムを交換したため、最後尾からの決勝スタートを余儀なくされることになる。
一方、今回ICEのみを交換するボッタスに科されるのは5グリッド降格だ。
FIAのレギュレーションでは、規定数の3基を超え4基目のICEを投入すると10グリッド降格、5基目以降は5グリッド降格ペナルティが科される。ICEの他にもMGU-K、MGU-H、TCが年間3基、エナジーストア(ES)とコントロールエレクトロニクス(CE)が年間2基、エキゾーストシステムは年間8基と、それぞれレギュレーションで上限数が定められている。
ボッタスはイタリアGPで4基目、ロシアGPで5基目のICEを投入していたが、複数のPUエレメントを交換していたためグリッド後方まで下がることとなった。今回のアメリカGPではICEのみを交換するため、5グリッド降格に留まる。
ボッタスは直近の2019年のアメリカGPで勝利を上げている。2年ぶりのアメリカGPで、そして前戦トルコGPから連勝を狙いたいところだが、グリッド降格により出鼻をくじかれることとなった。
ボッタスの僚友ルイス・ハミルトンも前戦トルコGPで4基目のICEを投入しており、ハミルトンを含めると直近の4レース全てで、メルセデスはPUエレメントの交換によるグリッド降格を受けている。
今季メルセデスPUが抱える信頼性トラブルについて代表のトト・ウルフはこう語っていた。
「限界を引き出そうとしているからこそ、ICEから発せられる異音のように現段階で原因が分かっていないモノが発生するのだ。過去には、そこから(信頼性の)トラブルとして現れたこともある」
「根本的に壊れてしまったICEもあったが、今は問題を食い止めるしかない。現段階ではパーツの再設計には取り組めないからね」
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