「課題はアルボンではなくチームにある」レッドブルの主任エンジニアが率直な心境語る
レッドブルのF1チーフエンジニアであるポール・モナハン曰く、チームは「正直になるべき」であり、アレクサンダー・アルボンにバランスのとれたマシンを提供しなければいけないことを認めるべきだという。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
今季は特に予選で速さを発揮するのに苦労しているアレクサンダー・アルボン(レッドブル)。レッドブルはその問題を解決するため、ベテランのレースエンジニアであるサイモン・レニーをファクトリーから呼び戻し、F1第4戦イギリスGPからアルボンを担当させている。
アルボンはFP2で2番手タイムを記録するなど進歩の兆しを見せていたが、そのFP2でクラッシュをしたこととFP3でパワーユニットのトラブルに見舞われたことで走行時間を失い、迎えた予選では12番手に終わった。なお、チームメイトのマックス・フェルスタッペンは3番手だった。
レッドブルのチーフエンジニアであるポール・モナハンは、チームがより良いマシンを与えれば、アルボンはパフォーマンスを発揮することができるだろうと語った。
「ここでは風が強くなると、ドライブがトリッキーになることがあるんだ」とモナハンは言う。
「金曜日のペースを見れば、アレックスがQ3に届かなかったことは他の誰よりも残念なことだったと思う。彼に能力があるのは間違いないし、マシンにも速さはある訳だから、我々は彼がそれらの実力を発揮できるように調整をしなければいけないんだ」
「実際、セクター1の低速コーナーとセクター3終盤の低速コーナーではうまくいっていると思う。しかしまだ他の場所では、かなり異なるものが要求される」
「アレックスにもっとバランスの良いマシンを与えれば、労せずQ3に進むことができると思う。だから正直に言うと、課題はアレックスというより我々にあるのだろう」
一方のアルボンは、予選での速さには改善の余地があると自覚しているが、レースでの走りには何の心配もなく、レッドブルが自身の後任を探しているのではないかと心配する必要はないと語った。
「まず第一に、苦戦しているとは思っていない」とアルボンは語った。
「開幕戦は非常に力強いレースができた。第2戦は4位で、第3戦は5位だったんだから、これで苦戦しているなんて思っていたら、他の色んなことに気をとられてしまう」
「個人的には最初の数レースに満足しているけど、思うようにいかなかった部分もある。ただ正直に言って、(今後)厳しいものになるとか、そういった類の心配はしていない」
「ただ予選が厳しいものになっているだけで、僕は今マシンに慣れてパフォーマンスを引き出すことに集中している」
現在のアルボンの最重要課題は、様々なコーナーにおいて一貫したバランスを見つけることだが、RB16の一貫性のないハンドリングが彼の足を引っ張っている。
レッドブルのマシンは特にリヤが神経質になっているが、アルボンはマシンをアンダーステア寄りのセッティングにすることは状況を改善するためのひとつの方法に過ぎないと語った。
「間違いなくトリッキーだ」とアルボンは言う。
「かといって安全に走るためにアンダーステア(傾向のセッティング)にしようとは思わない。できる限り最適な状態でマシンを走らせたいからだ」
「ただ特定の場所、特に追い風が吹いている場所ではドライブが難しくなる。正直それは誰でも同じだと思う」
「とにかく1周の中でバランスを安定させることが重要なんだ。僕は今そういったことに焦点を当てている」
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