ロン・デニス、コロナへの対応に1億3000万円を寄付。医療従事者に栄養食を供給

　マクラーレン・グループの元CEOであるロン・デニスは、新型コロナウイルスと戦うイギリスの国民保健サービス（NHS）をサポートする新たな取り組みを発表。今後3ヵ月間、NHSの医療従事者に高品質の食事を提供する活動に100万ポンド（約1億3400万円）を寄付した。

　このプログラム『Salute the NHS.org（NHSに敬意を）』は、新型コロナウイルスへ対処するため臨床エリアから離れられないICU担当スタッフや麻酔担当、救急外来チームに無償で食事を提供するという。

　デニス・ファミリーが寄付をした他、多くのイギリス企業がこの活動を支援している。

「今こそ、個人や企業を問わず、我々が立ち上がってコロナウイルスと戦うために努力する必要がある。我々はみんな一緒だ」

　そうデニスはコメントした。

「私はこの活動を通じて、コロナと戦っているNHSの医療従事者が栄養価の高い食事を確実に採れるよう、支援できることを嬉しく思う。彼らの心配事をひとつ減らすことができるんだ」

「我々がこの活動をすることにしたのは、我々がみんな命を救うために彼らが行なっている仕事に畏敬の念を抱いているからだ」

「1週間でほぼゼロから大規模で専門的な食品配達オペレーションを構築するという、物流的に難しい挑戦となる」

「我々がこれまでに達成した素晴らしい成果に感銘を受けているが、この活動を続けるためには、他の人々からのサポートと継続的な寄付が必要だ」

　イギリスの大手流通企業であるTescoも、今回の活動を支援。CEOであるデイブ・ルイスは、次のように語った。

「ファミリーが生活必需品を安全に購入できるようにすることが、過去数週間に渡って我々の優先事項だった。Salute the NHS.orgを通じて100万食を提供するための食品や食材を寄付することで、最前線で働くNHSのスタッフを支援できる」

「新型コロナウイルスの影響で、国に不可欠で重要な働き手の存在を再認識することができた。Tescoを代表して、NHSスタッフの活動に心から感謝する」

　Salute the NHS.orgは、4月6日（月）からオックスフォードのジョン・ラドクリフ病院で食事の無料提供を開始。1週間後にはロンドンのグレート・オーモンド・ストリート病院でも食事提供を開始し、活動を全国に広げていく予定だという。