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高速クラッシュのA.エスパルガロ、驚異の予選6番手もレース参加は不透明「痛みが悪化している」

アプリリアのアレイシ・エスパルガロは、イギリスGPのFP4で大クラッシュ。予選では6番手となったものの、決勝を走るかはウォームアップを走って決めるという。

Aleix Espargaro, Aprilia Racing Team

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 アプリリアのアレイシ・エスパルガロは、MotoGPイギリスGPのFP4で喫したクラッシュの影響について、ウォームアップで状況を見て、決勝を走るか判断すると語った。

 予選直前のFP4で、エスパルガロはターン12でハイサイドを起こして激しく転倒。115mph(185kmh)の高速コーナーで地面に叩きつけられた彼は自力で立ち上がれず、担架でコース外に運び出された。

 サーキットのメディカルセンターに搬送された彼は、アプリリアのクルーに支えながら診察を受けた結果、右足に重い打撲を負ったものの骨折はなかった。

 エスパルガロは痛みに耐えながらも予選に参加。最終的に上位8台が従来のコースレコードを上回る大接戦となった中で6番手となったものの、満身創痍の状態だったことを考えると驚異の結果だと言えよう。

 しかし彼は足の痛みが”悪化”しているとして、その後のメディア対応はすべてキャンセルした。現在のところ、エスパルガロが決勝レースに参加するかは未定となっている。

 エスパルガロはアプリリアが出した声明に、次のようにコメントしている。

「バイクのフィーリングは良く、ハードにプッシュしていたし、ハイサイドはかなり激しかった」

「痛みは激しく、状態は悪くなっている。だからチームや医師と一緒に、明日まで休んで、ウォームアップで状況を確認するのがベストだと判断した」

「もちろん、コースに出るためにできる限りのことはするつもりだが、ライディング中に大きな負荷がかかる部分なので、それが可能かどうか様子を見ることになる」

 ランキング2番手でサマーブレイク明け最初の1戦に臨んだエスパルガロにとって、今回のクラッシュは最悪のタイミングとなったと言える。

 ポイントリーダーのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は前戦オランダGPで転倒リタイア。エスパルガロとの接触によって、イギリスGPではロングラップペナルティを受けることになっている。

 オランダGPで4位となったエスパルガロにとって、イギリスGPは21ポイントの差を埋める絶好のチャンスだったのだ。

 アプリリアはイギリスGPを通して好パフォーマンスを発揮しており、マーベリック・ビニャーレスが2番グリッドを獲得している。ビニャーレスはエスパルガロのタイトル獲得に協力する姿勢を見せているが、イギリスGPではチームオーダーに関する話し合いはアプリリアとはしていないと主張している。

 
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