MotoGP運営のドルナ、声明を発表。エスペレータCEOは全レース開催望む
MotoGPを運営するドルナ・スポーツCEOのカルメロ・エスペレータは、開幕戦カタールGPの最高峰クラスの中止と、タイGPの延期についての声明を発表。MotoGP2020年シーズンは間違いなく行なっていくと語った。
写真:: Motogp.com
3月1日方、MotoGPを運営するドルナ・スポーツは、開幕戦カタールGPの最高峰クラスを中止することを発表した。
これはイタリア国内で新型コロナウイルスの感染が広がっている事態を受け、開催地であるカタールがイタリアからの旅客に対し2週間の隔離措置を実施することを決定したことを受けたものだ。
ドルナの発表した声明の中で、CEOのカルメロ・エスペレータはこうしたイタリアからの旅客が隔離措置を受ける状況では、最高峰クラスのレースを中止する以外の選択肢は無かったと説明している。
「我々は自分たちに何ができるかを理解するために、カタール当局と緊密に連絡を取り合ってきた」
「そして週末の間に、状況は大きく変化した」
「土曜日、そして日曜日にはそれは誰にとっても特定の問題なわけではなかった。しかし後に、我々はカタール当局からイタリア、そして世界中での状況により、イタリア国籍もしくはイタリア居住者の全ては、過去14日間にイタリアに滞在していないことを確認しなければならないという指示を受けた」
「このケースの場合、カタールへの入国が禁止されているわけではない。しかし過去14日間にイタリアに滞在した者は、カタールで2週間の隔離措置を受けるだろうと忠告されている」
「言うまでもなく、それは我々にとっては不可能なことだ。それがカタールGPで最高峰クラスの中止に向かった理由だ」
なお、Moto2及びMoto3クラスについてはレースが実施される予定だ。これは同地で行なわれるテストのために、ライダーなど関係者が既に入国済みなためだ。
カタールGPの最高峰クラス中止が決まった後、第2戦タイGPが延期される事も決まった。これはタイ政府が新型コロナウイルスの拡大を受け、大規模イベントを禁止したことに起因する。
「我々は週末を通してタイ当局と話し合いを行なっており、彼らは月曜日の早い時間に、タイで開催されるイベントの開催可否を決定する会議が開かれるだろうと、通達してくれた」
「これは先のイタリア人の件や、タイへ向かう他国の人間とは関連していない。彼らは多くの観客が発生する大規模イベントを中止することを決定したのだ」
「カタールとは状況が異なっている。そのため我々はタイGPの延期を決め、そしてシーズン終盤にかけてグランプリの開催が可能な日程を調整しようと試みている」
タイGPの延期を受け、MotoGPクラスの開幕は第3戦アメリカズGPの行なわれる4月初旬になることが予想されている。
なお第4戦のアルゼンチンGPのオーガナイザーは、4月19日に予定通りレースを行なうことを計画していると、声明を発表している。
アルゼンチンでは、現在旅行制限はかかっていない。しかし状況は流動的であり、非常に急速に変化する可能性もある。
エスペレータCEOはこうした状況にあっても状況を維持し、2020年シーズンのレースを全て実施することが望みだと語っている。
「2020年のMotoGPは間違いなくある」
「日に日に状況は変化しているので、我々は常にそれを把握しようとしている。我々の願いは2020年シーズンの全てのレースを行なうことだ」
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