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スズキ、ホールショットデバイスの導入はまだ先? 開幕戦でも使用予定は無し“だった”

スズキはMotoGPプレシーズンテストにおいてドゥカティの使用しているような“ホールショットデバイス”の開発を進めていたが、開幕戦カタールGPでは使用しない予定だったようだ。

Oriol Puigdemont

Oriol Puigdemont

公開日時: 2020/03/02 8:59

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Alex Rins, Team Suzuki MotoGP

 2020年のMotoGP開幕戦カタールGPは、新型コロナウイルスの影響によって最高峰クラスのみキャンセルされることになった。

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 各チームは2月末にカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットでテストを行ない、開幕戦に向けた準備を進めてきたが、残念ながらシーズン唯一のナイトレースを観戦できる機会は無くなってしまった。

 このテストで見られた技術的なトレンドに、ドゥカティが昨年から導入しているスタート改善を目的とした“ホールショットデバイス”がある。これはレーススタート時にリヤサスペンションを低く固定し、より効率的な動力伝達を目指したものだ。

 ドゥカティの開発に追随するかのように、ヤマハはセパンテストからこの機構を搭載したマシンを走らせた。さらにスズキも同様のデバイスの導入を予定していたという。ただ、開幕戦から装備することは考えられていなかったようだ。

「最初はこのテスト(カタールテスト)に向けて準備ができているはずだったんだけど、今は開幕戦でもそれを当てにすることはできないと理解している」

 スズキのライダーであるアレックス・リンスはカタールテストの際にそう語っていた。

「エンジニアの皆はそれに取り組んでいるけど、まだいつからそれをテストできるかは分かっていないんだ」

 このデバイスの開発で一歩先を進んでいるドゥカティは、既にホールショットデバイスの進化形も使用している。昨年のマレーシアGPで、ジャック・ミラー(プラマック)がコーナー脱出のタイミングでリヤの車高を下げていることに、リンスが気がついていた。

 つまりドゥカティはホールショットデバイスをスタート時だけではなく、レース中も加速改善を目指して使用できる物へと進化させていることになる。

 ヤマハはカタールテストでこのデバイスをファクトリーチームのマシン、そしてファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)のマシンに装備させた。

 バレンティーノ・ロッシは「そのデバイスの微調整を続けている。なぜならスタートがレースにとって極めて重要な部分になっていて、どんな助けであれ違いをもたらすからだ」とコメントしている。

 一方、レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、現段階では使用に至る性能は発揮できていないと示唆している。

「あるメーカーが何か新しいモノを見つけたとき、他メーカーはその実現可能性を調査する」

「例えば、このスタートシステムは既にヤマハによって使用されている。僕らも試しているけど、現時点では望んだようには機能していないんだ」

 ドゥカティを筆頭に、アプリリア、ヤマハと計3メーカーがカタールテストでホールショットデバイスを装備し、テストしていた。

 特にアプリリアは昨年からホールショットデバイスを使用してきた。これはドゥカティのようにリヤを下げるタイプではなく、フロントサスペンションを沈ませて固定するタイプのモノだ。そして、KTMも既にモトクロスで数年間使用しているデバイスを、MotoGPに導入することが予想されている。

「実際のところは、MotoGPでの僕らのスタートは常に良かったから、この時点では必要としていなかった、ということなんだ」

 KTMのポル・エスパルガロはそう語る。

「でも皆がそれを使い始めているのを見ている。僕らはモトクロスからそれをしっかり真似して、出来るだけ早く装備するだろう」

 

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