絶好調な週末はあっけない幕切れに。ラジエター液漏れでリタイアのガスリー「とても辛い」
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、ラジエターの溶接不良による水圧低下が原因でエミリア・ロマーニャGPをリタイアせざるを得なかったことは、“かなり辛いこと”だったと語った。
Pierre Gasly, AlphaTauri, on the grid
Glenn Dunbar / Motorsport Images
イモラ・サーキットで行なわれたエミリア・ロマーニャGPを4番グリッドという好位置からスタートしたピエール・ガスリー(アルファタウリ)は、1周目にひとつポジションを落としたものの、ダニエル・リカルド(ルノー)に次ぐ5番手につけており、前戦に続く上位入賞が期待されていた。
しかしながら8周目、ガスリーはチームから無線で、トラブルにより“どうしようもない状況”に陥っていると知らされ、さらには「選択肢はない。今すぐリタイアしないと、何もかも壊れてしまう」とのメッセージを受け取った。
それを聞いたガスリーはそのままピットに戻り、ホンダ製パワーユニットを守るためにリタイアすることを選択した。チームメイトのダニール・クビアトが4位入賞を果たすなど、週末を通してアルファタウリは高いパフォーマンスを見せていただけに、悔しい結果となった。
「特にここイモラは僕たちのホームレースだったから、とても辛いよ」とガスリーは語った。
「ここまで、週末を通してうまくいってたんだ」
「リタイアはとても残念だけど、グリッドに着くまでの間で既に水圧の低下を発見していたから、グリッド上であらゆることを試していたんだ。でも残念なことにうまくいかず、数周後にリタイアすることになってしまった」
「スタートは良かったし、リアクションも良かった。ルイス(ハミルトン/メルセデス)に並ぼうとしたけど、かなり接近していて厳しかったので、後退しないといけなかった」
「その後は5番手を走っていた。マシンはとても速かったので、ダニエルの後ろで気持ち良く走れていたし、ペースもこっちの方が若干良かった。おそらくトップ5で争えるペースだったと思う」
「ホームレースでこういうことが起きるのはかなり辛いけど、残念ながらそれがモータースポーツだ」
またチーム代表のフランツ・トストは、ラジエターの溶接部から液漏れがあったことが水圧低下の原因だと語ったが、クルーたちはレース開始前の時点で問題が解決したと思っていたという。
「彼らは解決したと思っていたようだ」とトスト。
「しかし、そこには少し壊れた部品があって、残念ながらそこがダメになってしまったんだ」
「4〜5周後に水圧が低下しているのが確認されたため、我々はパワーユニットを危険に晒さないために彼を(ピットに)入れることにした。ラジエターのウェルドライン(溶接部)が壊れていたんだ」
「彼にとっては素晴らしい週末になっていた。彼は前日にも予選で良い走りをしていて、4番手になった。そして今日も良いスタートを決めてハミルトンに並んだが、ハミルトンが彼を右に押し出したので、アクセルを緩めざるを得なかった」
「それにも関わらず、彼は1周目を5番手で戻ってきた。素晴らしい仕事をしたと言うほかない」
「我々は先ほどミーティングをしたばかりだが、もちろん彼もチームのみんなもがっかりしている。大量得点が狙えたからね」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments