メルセデスは、まだまだ”力”を隠し持っている……レッドブル代表、ライバルに脱帽?
レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は、メルセデスはまだまだパフォーマンスを隠し持っていると考えているが、レギュレーション変更の前に挑むチャンスが来ると考えている。
Alex Albon, Red Bull Racing RB16
Mark Sutton / Motorsport Images
レッドブル・ホンダのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、イギリスGP予選で圧倒的な速さを見せフロントロウを独占したメルセデス勢について、まださらなる速さを隠し持っていると考えている。
イギリスGPの予選”でも”、速さを見せたのはメルセデス勢だった。ポールポジションを獲得したのはルイス・ハミルトンで、そのタイムはコースレコードを更新する1分24秒303。チームメイトにバルテリ・ボッタスこそ0.3秒差に続いたものの、3番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に対しては、1.022秒の差をつけた。
ただレッドブル勢は、ここ数戦予選では大差をつけられながらも、決勝ペースでは肉薄することもある。今回のグランプリでも、それを期待できるのだろうか?
「予測するのはとても難しい」
レッドブルのホーナー代表は、公式記者会見でそう語った。
「最初のセッションはポジティブだった。だが最初の2〜3レースで分かったことは、メルセデスにはかなり余裕があるということだ。我々はその差を縮めるために、できる限りの努力をしている。でも彼らはペースを後ろのマシンに合わせるだけだ」
「私はまだ、彼らがかなりのパフォーマンスを隠し持っていると思う。(ハンガリーGPで)マックス(フェルスタッペン)を捕らえるために、(バルテリ)ボッタスが最後の数周で見せたパフォーマンスは、まさにこれだ。そういう時に初めて、彼らの本当のペースを見ることができる。一方でルイス(ハミルトン)は、ここ2レースでは不必要なストレスを自分のマシンにかけないよう、間違いなく自分でペースをコントロールしている」
いまだ大きなアドバンテージを持つメルセデス。レッドブルが彼らに追いつくためには、まだまだ時間かかるようにも思える。フェルスタッペンのようにタイトル獲得を目指すドライバーが、そんな状況に長く耐えることができると思うか? そう尋ねられたホーナー代表は、次のように答えた。
「メルセデスが目標であることは分かっている。彼らは高い競争力を持つ仕事をしているし、完全なパッケージとクルマを持っている。彼らはとても高い目標を設定しているから、我々もその課題に取り組んでいく必要があるんだ」
「そしてチーム内の誰もが、モチベーションに溢れている。ホンダも、そしてマックスももちろんそうだ。簡単なことじゃない。F1は簡単なことじゃないんだ。でも、私はチームのスタッフや能力を信じている。そして最終的には、メルセデスと本当の意味で戦うことができると思う」
「彼らは今年、非常に良いクルマで結果を出している。2022年にレギュレーションが大きく変更されるが、その前に多くのチャンスもあると思う」
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