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フェルスタッペンがルクレールとの一騎打ちを制す! 角田裕毅はまたもトラブル発生で出走できず:F1第2戦サウジアラビアGP

2022年のF1第2戦サウジアラビアGPの決勝レースが行なわれ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がシャルル・ルクレール(フェラーリ)との接近戦を制し、今季1勝目を上げた。角田裕毅(アルファタウリ)は決勝前のトラブルにより出走できなかった。

Max Verstappen, Red Bull Racing RB18, Charles Leclerc, Ferrari F1-75

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 2022年のF1第2戦サウジアラビアGPの決勝レースが行なわれ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝した。

 舞台となるのは、F1開催2回目を迎えるジェッダ市街地サーキット。全長6.174kmに27のコーナーが配置されているものの、その多くが高速コーナー……つまりF1マシンでは1周のほとんどを全開で駆け抜ける、超高速決戦である。しかし市街地サーキットらしくコース幅が狭い上、ウォールとの距離も近い。一度ミスを犯せばウォールに一直線という、実に難しいサーキットだ。

 実際、予選Q2ではミック・シューマッハー(ハース)がターン12で大クラッシュを喫しており、チームはマシン損傷により決勝出場を諦めている。

 トラブルにより予選出走が叶わなかった角田裕毅(アルファタウリ)には、決勝前のレコノサンスラップで再びトラブルが発生。決勝グリッドに並ぶ前に、彼のサウジアラビアGPも終わってしまった。

 現地20時を迎え、決戦の時間がやってきた。気温25度、路面温度28度と比較的温かいコンディションの中、50周の決勝レースが幕を開けた。

 ホールショットを奪ったのは、ポールポジションからスタートのセルジオ・ペレス(レッドブル)。シャルル・ルクレール(フェラーリ)がそれに続き、フェルスタッペンがカルロス・サインツJr.(フェラーリ)を抜いて3番手に浮上した。

 クラッチに持病を抱えるアルファロメオの周冠宇が、後方で順位を大きく落とした他は、スタートで大きなアクシデントは起きなかった。

 ほとんどのマシンがスタートタイヤにミディアムタイヤを選択。ケビン・マグヌッセン(ハース)、予選で後方に沈んだルイス・ハミルトン(メルセデス)とニコ・ヒュルケンベルグ(アストンマーチン)の3名が皮むきをしたハードタイヤを選択し、戦略で違いを出してきた。

 6番手スタートのジョージ・ラッセル(メルセデス)はエステバン・オコン(アルピーヌ)を抜いて5番手に上がるも、フェラーリとレッドブルのトップ4のペースは圧倒的であり、ドンドンと離されていった。

 決勝レース向きのマシンに仕上げてなおポールポジションを獲得した首位ペレスのペースは良く、ファステストラップを更新しながら快走。8周終了時点で2番手ルクレールとの差は2.4秒にまで開いた。

 後方では6位争いが激化。アルピーヌがチームメイト同士の抜きつ抜かれつのバトルを展開しているうちに、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)が追いつき、オコンを攻略した。

 15周目、フェラーリ勢は「オーバーテイクするためにピットインしよう」と無線を飛ばす。首位のペレスはこれを封じようと、いち早くピットへ。これを見たルクレールはピットインせず、走行を続けることを選択した。ペレスはハードタイヤに履き替えてコースに戻ったが、彼には不運が襲う。ピットアウト直後に最終コーナーでニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)がクラッシュし、セーフティカーが出動してしまったのだ。

 これにより、ペレスの後ろを走っていた3台はピットストップのロスが少ない状態でタイヤを交換することに成功。各車がピットストップを終えると、ペレスは3番手に後退することとなった。しかもフェラーリのカルロス・サインツJr.の方がピットアウト時に先にセーフティカーライン2を先に超えていたため、リスタート直後にペレスはサインツJr.にポジションを譲る必要があった。

 レースは21周からルクレールを先頭に再開。フェルスタッペンが2番手に続いた。ペレスはサインツJr.にポジションを譲り、4番手に落ちた。

 リスタート後も、トップ4はファステストラップを叩き出し合いながら後続を引き離した。トラクションに優れるフェラーリがセクター1で引き離し、最高速で優れるレッドブルがセクター2、3で巻き返すという構図が、ルクレール対フェルスタッペンの首位争い、サインツJr.対ペレスの3番手争いで展開された。

 レース36周目に、7番手走行中のフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)にパワーユニット(PU)トラブル発生。続けざまにバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)もトラブルに見舞われた。アロンソとリカルドは惰性でピットへ戻ろうと試みたものの、ピット入り口手前でマシンが止まってしまった。

 ハードタイヤで38周まで引っ張っていたマグヌッセンとヒュルケンベルグは、バーチャルセーフティカー(VSC)出動を見越してここでピットイン。ピットインの指示が遅れた6番手ハミルトンはステイアウトを余儀なくされた。しかもピットレーン入り口にアロンソとリカルドのマシンがストップしたことで、ピットレーンは閉鎖されてしまう。

 結局41周目のVSC終了時までピットレーンが開くことはなく、レース再開後にピットインしたハミルトンは、大きく後方に順位を下げた。

 VSCが終了するとトップ2台が急接近。フェルスタッペンは最終コーナー手前で、ついにルクレールをオーバーテイクした。しかしルクレールは、ホームストレートでDRSを作動させ、再び首位を取り戻した。まるで開幕戦バーレーンGPの戦いをもう一度見ているようだ。

 43周の最終コーナーでは、ルクレールとフェルスタッペンはホームストレートでのDRS作動”権”を得るために、DRS検知ラインでチキンレースを展開。ふたり共にタイヤをロックさせ、バトルは47周目に持ち越された。

 その47周目、フェルスタッペンはDRSを活用して、ホームストレートでルクレールを抜き去る。ルクレールも食い下がるも、他車の接触によりイエローフラッグが提示されたこともあり、得意のセクター1の速さを活かせず。結局フェルスタッペンが逃げ切り、トップチェッカー。2位ルクレールと0.549秒差で今季初優勝を上げた。

 3位にはサインツJr.が入り、開幕戦に続いてフェラーリがダブル表彰台を獲得した。

 ペレスはポール獲得しつつも、ピットストップのタイミングの不運が影響して4位フィニッシュだった。なおペレスやサインツJr.ら複数のドライバーは、黄旗振動中に減速が不足していたのではないかとの理由で審議対象となっている。

 5番手には終始単独走行を続けたラッセル。オコンがランド・ノリス(マクラーレン)との最終盤の争いを制し6位を手にした。ガスリーが8位、マグヌッセンが9位に入り、貴重なポイントを稼いだ。

 10位入賞に滑り込んだのはハミルトン。16番グリッドからなんとかポイント入賞にまでたどり着いた。

 中東での開幕2連戦を終え、F1新時代の勢力図が見えてきた。フェラーリとレッドブルがトップ争いを演じ、メルセデスがその後ろ3番手チームに後退。アルファロメオやハースといった、これまでテールエンドを走っていたチームが躍進を見せている。

 次戦は、3年ぶりのオーストラリアGP。完全新設計マシンでの新シーズンとあり、第3戦以降も勢力図は変化していくことになるかもしれない。

 
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順位 ドライバー 周回数 タイム 前車との差 平均速度 ポイント
1 Netherlands マックス フェルスタッペン 50 1:24'19.293       25
2 Monaco シャルル ルクレール 50 1:24'19.842 0.549 0.549   19
3 Spain カルロス サインツ Jr. 50 1:24'27.390 8.097 7.548   15
4 Mexico セルジオ ペレス 50 1:24'30.093 10.800 2.703   12
5 United Kingdom ジョージ ラッセル 50 1:24'52.025 32.732 21.932   10
6 France エステバン オコン 50 1:25'15.310 56.017 23.285   8
7 United Kingdom ランド ノリス 50 1:25'15.417 56.124 0.107   6
8 France ピエール ガスリー 50 1:25'22.239 1'02.946 6.822   4
9 Denmark ケビン マグヌッセン 50 1:25'23.601 1'04.308 1.362   2
10 United Kingdom ルイス ハミルトン 50 1:25'33.241 1'13.948 9.640   1

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