F1 オーストラリアGP

F1分析|レースペースから見る、ルクレールの楽勝劇。フェルスタッペンは第1スティントで”崖”

シャルル・ルクレールの完勝に終わったF1オーストラリアGP。そのペースの推移を見ていくと、かなり楽勝だったように見える。

編集: 2022/04/12 2:31

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Charles Leclerc, Ferrari F1-75, 1st position, arrives in Parc Ferme

 F1オーストラリアGPの決勝レースは、まさにシャルル・ルクレール(フェラーリ)の完勝とも言えるレースだった。ポールポジションからスタートし、レース中もずっと首位、さらにレース最終周にファステストラップも記録してみせた。

 完勝というより、ある意味ルクレールにとっては楽勝だったと言えるだろう。ひとつ目はミディアムタイヤを履いた、第1スティントのペース推移に見て取れる。

F1オーストラリアGP決勝レースのレースペース分析(トップ3)

F1オーストラリアGP決勝レースのレースペース分析(トップ3)

Photo by: Motorsport.com / Japan

 ルクレールの後方には、レース中ずっとマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いていた。しかしラップタイムの推移を見る限り、ルクレールにとっては脅威でもなかったかもしれない。

 11周目のラップタイムを見ると、ルクレールがそれまでのペースを維持しているのに対し、フェルスタッペンはがくりとペースが落ちている。その下落幅は約1秒。フェルスタッペンはその後、ペースを回復することができず……ここからルクレールとフェルスタッペンの差は、みるみるうちに開いていく。

 当時フェルスタッペンは、フロントタイヤにグレイニングが出来ていると訴えていた。まさにそれが表れたペースと言えるだろう。

 フェルスタッペンはたまらず早めにピットストップを行なうが、ルクレールはステイアウト。フェルスタッペンとしては、アンダーカットを狙えるような差でもなかったわけだ。

 ただ新品タイヤを履いたフェルスタッペンの方がペースはよく、その差は縮まっていった。そしてアンダーカットのリスクが近づく差になったところで、ルクレールはピットイン。難なくフェルスタッペンの前でコースに復帰した。

 ハードタイヤに履き替えた後は、ミディアムタイヤの時ほどの差はなかったものの、やはりルクレールの方がペース面で優れていた。そしてフェルスタッペンが燃料システムのトラブルによりストップした後は、ルクレールには敵はなかった。

 フェルスタッペンのリタイア後、それまで走れば走るほど速くなっていたルクレールのペースが、一転横ばいになっているのがわかる。これは完全にクルージングに入ったということ。フェルスタッペンに代わって2番手となったセルジオ・ペレスとの差は既に10秒以上であり、攻める必要などなく、ただレースを走り切れば良い状況になった。

 ただ当時のルクレールは余力が有り余っており、再三無線で「ファステストラップを取りに行こう」と提案し、その度に却下されていた。すでにルクレールはファステストラップを持っており、それを脅かす存在は、レース終盤に新品タイヤに履き替えるマシン以外にはほぼ考えられなかった。

 そのルクレールに”お許し”が出たのは最終ラップ。ルクレールは一気に2秒以上ペースを上げ、最終ラップで自身が持つファステストラップを更新してみせた。

 ルクレールにとっては、ライバルはゼロ。まさに楽勝だったオーストラリアGPだったと言えよう。高速化したとはいえ、開幕2戦よりはトラクション性能が求められるコース……ここでフェラーリのマシン特性も、存分に発揮された格好のようにも見える。

 

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