角田裕毅、マイアミGP決勝の”失速”原因は「分からない……オーストラリアに似た感じだった」
アルファタウリの角田裕毅は、9番グリッドからスタートしながらも入賞を果たせなかったF1マイアミGPのペース不足の原因は分からないとレース後に語った。
写真:: Red Bull Content Pool
アルファタウリの角田裕毅は、F1マイアミGPの決勝で好ペースを発揮できなかった理由は不明であり、同じく苦戦したオーストラリアGPのようだったと語った。
角田は予選で今季初めてQ3に進出。9番グリッドからスタートすることとなり、チームメイトのピエール・ガスリー共々好結果が期待された。前戦エミリア・ロマーニャGPでは素晴らしいレースペースを披露し、7位。期待は否応なくさらに高まった。
しかし迎えた決勝レースで角田は、周囲と同じようなペースで走ることができず、ズルズルと後退。2ストップ作戦を採ったものの、結局12位。これは上位を走っていたマシンのリタイアに助けられた順位でもあり、実際とてもポイントには手が届かなかった。
これについて角田は、理由は分からないとレース後に語っている。
「わかりません。最初から文字通りペースもグリップも全然無かったんです。ペースを維持するのにも、本当に苦労しました」
角田はそう語る。
「イモラの時とは正反対の状況でした。オーストラリアの時のようです」
「2周目以降はペースを維持するのに苦労しました。何が問題だったのかを分析する必要があります。スティントを通じて考えても、ペースは全然ありませんでした」
「路面は問題ありませんでした。僕はひとりで走ることになってしまいましたからね。1本しかないラインをキープするのは、集団で走る時よりも簡単だったと思います。でももちろん、ラインを外してしまうと、大きくグリップが失われたように感じました」
マシンのセットアップに問題があったのかも分からないと、角田は説明した。
「本当に分からないんです。だからとにかく分析しなければいけません。文字通りペースがなかったんです」
2022年F1マイアミGPレースペース分析。角田のペースは白のライン。特に第1スティントと、第2スティントの前半のペースで苦労しているのが分かる。
Photo by: Motorsport.com / Japan
角田はこのレースで、ミディアム→ハード→ソフトとスティントを繋いだ。そのうち特に最初のミディアムタイヤを履いた時のペースが悪く、逆に最後のスティントでソフトタイヤを履いた時には、まずまずのペースで走っていた。
ただ角田としては、コンパウンドを履き替えたことによる違いは、あまり感じていなかったようだ。
「それほど違いはありませんでした。(タイヤを変えたことによって)少し安定しましたけどね。(ソフトタイヤを履いた)最後の15周は、フィーリングが良くなりました」
「ただ、最初のスティントが遅すぎました。ペースを維持するのが難しかったんです」
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