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リメンバー・NFL?「ポーパシングの健康被害リスク軽視するな」とメルセデス代表

メルセデスF1のトト・ウルフ代表は、F1がポーパシングの潜在的な安全性の問題とF1ドライバーへの影響を無視し“NFL”状態となるリスクを冒すことはできないと語った。

Sparks kick up from George Russell, Mercedes W13

写真:: Carl Bingham / Motorsport Images

 メルセデスF1のトト・ウルフ代表は、2022年にF1が直面しているポーパシング問題を無視し、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)で発生した健康被害のようなリスクが生じることは避けるべきだと語った。

 2022年のF1はグラウンドエフェクトカーとなったことが起因し、マシンが激しく上下動するポーパシングやバウンシングといった現象が問題視されてきた。FIAも対策に着手しており、夏休み明けのベルギーGPから垂直方向の振動の許容値を設定するAOM(エアロダイナミック・オシレーション・メトリック)が新たに導入され、一定以上の振動を発生するマシンには、対策が求められることになった。

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 ただ一部のチームからは、これが真に安全性の問題なのか、それとも競争上の優位性をもたらすかもしれないものの変更を正当化するために利用されているのではないか、という疑問も投げかけられている。

 メルセデスはポーパシングやバウンシングに苦しみ、FIAによる対策の規制を推進する側のチームのひとつだ。ウルフ代表は、アメリカンフットボールの選手が度重なる脳しんとうなどの影響で慢性外傷性脳症、いわゆる“パンチドランカー”となってしまう健康被害が起きていることを引き合いに出しつつ、F1はそうしたリスクを避けなければならないと説いている。

「これはとてもシンプルな話だ。我々が常に主張してきたのは、“正しいことをするか”、”しないか”のどちらかだということだ」

 ウルフ代表はmotorsport.comのインタビューにそう答えた。

「我々、そしてFIAは医学的な分析により1〜2Hz(の周波数)の振動を数分間にわたって受けると、脳にダメージを受ける可能性があることが分かっていて、我々(F1ドライバーたち)は6〜7Hzを数時間に渡って受けているんだ」

「FIAには何か行動する以上の選択肢は無い。問題を放り出そうとしたり、チームに賛成か反対かのロビー活動をするなんてことは、まったくの見当違いだと思う」

「これは答えを出す必要のある医学的な問題なんだ。そしてこれらの報告が現実のモノであり、事実だ。FIA周辺の”ギャング”がそれをいずれかの方向へ操作することが許されるとは思わない」

「GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)は声明を出し、ドライバーが声を上げている。しっかりとした専門家や医師が相談していて、そして長期的な影響が良くないものだということになったんだ」

「FIAは、NFLのような状況は望んでいないと話している」

Toto Wolff, Team Principal and CEO, Mercedes AMG

Toto Wolff, Team Principal and CEO, Mercedes AMG

Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

 FIA会長のモハメド・ベン・スレイエムは今週はじめにSNSで、2023年のテクニカルレギュレーションの変更案がWMSC(世界モータースポーツ評議会)に送られたと明かしているが、フロア規則の変更でチームと合意に達したかどうかは不明だ。

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、フランスGPの際に2023年のルール変更に関するロビー活動が“特定のチーム”を助けるためだと、暗にメルセデスを示唆して変更に対する反対姿勢を見せていた。

 しかしウルフ代表はハンガリーGPでジョージ・ラッセルがポールポジションを獲得するなど、最近のメルセデスの調子が上向いていることは、安全のためのポーパシング対策を諦める理由にはならないと語った。

「今ではより自分たちのマシンを理解できているようだ。調子が上がり、ポールポジションも獲得している。だから何も変えないようにしようと?」

「それは見当違いだ。この問題はバウンシングやポーパシングの頻度がドライバーに悪影響を及ぼすことなんだ。我々は今シーズンのマシンで揺れがどう起こるのかを理解していないし、関連付けることもできていない」

「すべてのチームがこの問題に取り組んだのか? そうかもしれないし、そうではないかもしれない。我々はバウンシングの出るコースに来ていなかった」

「来年に向けて何か対策が必要なのか? 間違いなくイエスだ」

 
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